「ばけもの」が表現するのは何？
頑張る女性へ向けたメッセージ
NakamuraEmiが2019年5月29日に素敵な楽曲をリリースしました。
タイトルは「ばけもの」。
様々なしがらみから解放された女性の姿を化け物に例えているのです。
この楽曲の主人公はそこそこ社会人経験を積んだ女性。
ですが、どの世代の女性であっても共感できる内容になっていると思います。
「女性らしくしないと」と努力を重ねていると不意に「私、何のために頑張ってるの？」と感じることはありませんか？
言葉にできないモヤモヤを具現化してくれたのが楽曲「ばけもの」です。
今回は女性目線で「ばけもの」に表現された「女の悩み！」をご紹介していきます。
ドラマ「ミストレス～女たちの秘密～」主題歌
「ばけもの」はNHKドラマ「ミストレス～女たちの秘密～」の主題歌です。
ドラマでは様々な秘密を持つ4人の女性が登場。
女性達が抱えている本心は、「ばけもの」で語られる女の本音とマッチしているといえます。
NakamuraEmi自身も「ドラマに登場する4人と頑張る女性へのリスペクトソング」と語っていました。
ドラマを見ている人はドラマの内容を思い浮かべて。
見ていない人も頑張ってる自分や周囲の女性を思い浮かべて。
ぜひお楽しみください！
奇抜なMVをチェック
ダンサーが表現するのは？
早速ですが、こちらが今回ご紹介する「ばけもの」のMVです。
かなり奇抜な演出ですね。
注目すべきはやはり…ボサボサの赤髪にババシャツ、パンスト姿のダンサーでしょうか？
ダンスの振り付け自体も「美しさ」より「感情」を優先している印象です。
これらは何を表現しているのでしょうか？
一つずつ考察していきましょう。
「美しくあれ」への反発心
ツヤツヤな美髪ができるまで
MVでは赤髪のボサボサ髪を振り乱して踊っています。
髪は美しさの象徴。
キューティクルでしっかりコーティングされた艶や、ヘアカラー。
これを持続させるために女性は毎日欠かさずケアして、こまめに美容院に通っています。
ケアすることで自分自身のテンションも上がりますね。
でも、ケアする心理の根本には「他人からの目」があるのではないでしょうか？
たまには「解放されたい」なんて思ってしまう時もある気がします。
ボサボサのまま外に出るなんてもってのほか。
ヘアセットだけで長い時間をかける女性も多いはずです。
そう考えると毎日どれだけの時間を髪に費やしているのでしょう…。
いわゆる「ババシャツ」
さらにダンサーはベージュカラーのインナーを着ています。
いわゆる「ババシャツ」と呼ばれるものですね。
男性目線での「若い女性が着るカラーではない…」という意見をもとにした呼び方です。
でも、女性からすると「ババシャツ」って機能的だと思いませんか？
肌なじみがいいから、明るい色の服を着ても透けることはありません。
仕事用のシャツは透ける素材が多いからインナー選びに迷います。
「ババシャツ」なら着る服を選ばないから着回しも楽。
それに何より着ていて落ち着く色です…。
肌に優しいコットン素材を使ったものも多いですしね。
MVでは「私はババシャツ着たいの！」という心理が表現されているのではないでしょうか？
パンスト姿が奇抜な印象を倍増
そして最もツッコミどころのある「パンスト」姿です。
周囲の目を気にせず堂々と身体を見せる振り付けとなっていますね。
仕事ではパンストの着用が義務化されていることがほとんど。
パンストを穿いた途端、「あ、仕事が始まる」とスイッチが入ることでしょう。
足を綺麗に見せるためのパンスト。
でも、普段は見えないスカートの中の様子は「美しい」…とは言い難いですね。
お腹が圧迫され、足を細く見せる着圧系の商品となれば、なかなかの締め付けです。
これも女性の努力のひとつといえるでしょう。
MVではあえて普段見えない裏側の姿を「これでもか！」と見せつけています。
