映像美といえば京都アニメーション!
「涼宮ハルヒの憂鬱」「けいおん!」「中二病でも恋がしたい!」など男性向けアニメを制作してきた京都アニメーション。
映像の美しさにかけて、アニメファンから絶対的な信頼を得ている会社です。
そんな「京アニ」が2013年に「水と男子高校生と筋肉を描こう!」と女性向けのアニメを発信。
それが「Free!」シリーズです。
「Free!」1期・すべてはここから始まった
「Free!(第1期)」は2013年7月~9月に放送。
キャッチコピーは「400m先の未来へ」でした。
「オレはフリーしか泳がない」が決めゼリフの主人公・七瀬 遙(ななせ・はるか/通称:ハル)。
港町で育った遙も高校2年生になりました。
頭の中にあるのは昔聞いた「20歳すぎれば、ただの人」という提言。
「早くただの人になりたい」と退屈な日々を過ごしていました。
そんなある日、校内で幼なじみの橘真琴(たちばな・まこと)といると、懐かしい声に呼び止められます。
相手は葉月渚(はづき・なぎさ)。
渚は小学生時代に同じスイミングクラブでメドレーリレーを泳いだチームメイトでした。
久し振りに3人は共にすごしたスイミングクラブにやってきました。
そこで4人目のチームメイト・松岡凛(まつおか・りん)と再会します。
水泳留学から帰って来ていた凛は、まるでハルを憎んでいるような厳しい言葉を投げかけます。
闘争心剥き出しの姿にハル、真琴、渚は戸惑いました。
水泳部復活へ
凛との再会をきっかけに渚が「水泳部作ろうよ!」と提案し、ハルと真琴も水泳部の創設に乗り出します。
渚の同級生・竜ヶ崎怜(りゅうがざき・れい)を仲間に加え、岩鳶高校水泳部の始動です!
元々泳げなかった怜でしたがハルのフリー(クロール)の美しさに魅せられ水泳にのめり込みます。
実力を付けるための島での合宿などを経て、真琴も「海が怖い」というトラウマを乗り越えました。
結束が固まって行く岩鳶高校……というかハルを見て、凛の苛立ちは増していました。
ハルとリレーで勝負を付けることを原動力に鮫柄(さめづか)高校水泳部で必死で泳ぐ凛。
ですが記録は伸びず、大会のリレーのメンバーから外され「水泳なんかやめてやる!」と言い放ちます。
そもそもメドレーリレーは、凛の父親が息子にその素晴らしさを教えたのでした。
子供時代に凛が言った「見たことない景色見せてやる!」の言葉。
今度はハルが凛にこの言葉を投げかけ、岩鳶高校は真琴、渚、凛、ハルの4人でリレーを泳ぎます。
もちろん岩鳶高校は失格になりましたが、凛は純粋に水泳が好きだった頃の自分をを取り戻しました。
ここまでが1期です!
2期で岩鳶VS鮫柄の図式が完成
鮫柄水泳部の逆襲スタート!
「Free!~Eternal Summer~(2期)」は2014年7月~9月に放送。
キャッチコピーは「その夏は、きっと永遠になる。」でした。
2期はハル、真琴、凛が高校3年になり、最後の夏となります。
そんな中、凛にも大切な仲間が出来ました。
凛に憧れリレーメンバーを目指す2年生・似鳥愛一郎(にとり・あいいちろう)。
鮫柄に転校してきた凛の幼なじみ・山崎宗介(やまざき・そうすけ)。
水泳イベントで知り合った1年・御子柴百太郎(みこしば・ももたろう)も加わりました。
しかし鮫柄は水泳の強豪校!
凛と宗介はメンバー確定で百太郎も持ち前の才能を発揮しメンバー入りします。
でも似鳥だけは選ばれませんでした……。
一人居残りでトレーニングを重ねる似鳥。
ですがタイムは伸びず、諦めそうになっていました。
そこを救ったのが宗介です。
宗介に「諦めるのは早い」と言われ、練習を見てもらい、似鳥も大会のメンバー入りしたのです!
一方、岩鳶高校は?
仲間としての絆は十分深まっていたハル、真琴、渚、怜の4人。
怜が他のメンバーとの力量差に悩んだり、渚が水泳部を止めさせられそうになったりもしました。
でもそれを乗り越えて、大会での全国出場を目指し練習に励みます。
ですがハルと真琴は3年生。
凛から「進路決めたのか」と言われますが、ハルは自分が泳ぐことの意味を見出せずにいました。
県大会・地方大会で抜きんでた能力を見せ、ハルに大学からスカウトの声がかかります。
それでもハルは「勝つために、自分のために泳ぐ」ことに違和感が拭えません。
とうとう、ハルは個人エントリーした種目で泳げなくなり、プールで足をついてしまいます。
凛に責められて「夢って何だ! 将来って何だ! 俺にはそんなものない!」と叫ぶハル。
心配した真琴とも大ゲンカをしてしまいました。
見かねた凛が地方大会の前にハルをオーストラリアに連れて行きます。
ハルはオーストラリアで「これからもずっと水泳をしたい。もっと遠くまで行きたい」と心を決めます。
そして全国大会で岩鳶チームと鮫柄チームそれぞれ全力で勝負に臨みました。
ハルと真琴は東京の大学に進学を決め、凛は再び世界を目指し、水泳留学を決めたのです。
3期はこの後のお話となります。
3期はハイ☆スピキャラが活躍?
中学生編が重要なカギになります
実は2期のあとに、映画「ハイ☆スピード!~Free! Starting Days~」が公開されました。
キャッチコピーは「最高の仲間と最高の瞬間は、一つとは限らない」。
中学に入学したハルと真琴の物語です。
凛が留学してリレーチームは解散。
水泳への気持ちが薄らいでいたハルは部活を決めかねていました。
ですがクラスメートの椎名旭(しいな・あさひ)に誘われ水泳部に入ることに。
「部活の水泳なんてくだらない」と言っていた桐嶋郁弥(きりしま・いくや)も入部しました。
性格も個性も全く違う4人が部長で郁弥の兄・夏也(なつや)の命令でメドレーリレーに出場することに。
委縮して泳げなくなってしまう旭、兄への憧れがいつしか不信になっていた郁弥……。
真琴も自分が泳ぐのは水泳が好きだからか、それともハルが泳ぐからなのか。
自分の気持ちが分からなくなっていました。
ハルも小学生の頃のチームを忘れられず練習に身が入りません。