OLDCODEX

移植ながらも“バンド”にこだわる

声優の鈴木達央がヴォーカル・Ta_2として、音楽におけるソロ・プロジェクトとして2009年にスタートしたOLDCODEX

翌年にペインター・YORKE.が加入し、数回のメンバーチェンジを経て、ヴォーカル&ペインターという稀有な現在の形態となりました。

今までの、声優が行う音楽活動のイメージを覆すサウンドとパフォーマンスで、ここ最近は様々な音楽フェスへ出演し、圧倒的な存在感を見せつけています。

「Where’d They Go?」

印象的なMV

どことなく既視感を覚える人もいるでしょう

このMVの中にはこれまでのOLDCODEXの映像作品のオマージュと感じさせるシーンが盛り込まれています。

OLDCODEXは数々の困難に直面してきましたが、過去を受け入れるからこそ進化があります。

OLDCODEXの作品や活動の歴史を語るのに絶対に外すことのできない映像作品に間違いないでしょう。

アルバムのリード・トラックでもある楽曲

2016年6月8日、今までの自分たちにピリオドを打つべくして、シングルコレクション『Fixed Engine』がリリースされました。

そして、およそ1ヶ月半後の7月26日に今回ご紹介する楽曲「Where'd They Go?」が収録されているアルバム『they go,Where?』をリリースし、新たなスタートを切った彼ら

OLDCODEXとして初の試みである、スクリームなどの歌唱法に挑戦、更にハイレゾ音源を配信するなど、全体を通して進化を感じさせる作品でもあります。

「Where'd they go?」の他、アニメ『SERVAMP-サーヴァンプ-』のオープニング・テーマである「Deal with」や、映画『黒子のバスケ ウインターカップ総集編』の主題歌「Scribble, and Beyond」も収録されています。

「Where’d They Go?」はOLDCODEXの進化を感じさせる曲?!歌詞&MVを徹底解説の画像

歌詞に迫る!

サウンドは、様々なジャンルを踏襲し、さらなる可能性を感じさせる作品となっています。
この作品から、リードトラックでもある「Where’d they go?」を部分的に和訳も入れ、読み解いてみましょう。

歌詞その1

目覚めて
高い崖から
世界を見てた
ただ独り
残されていたんだ
ねえ
胸に当てた手を
見て問いかける
「なんでこうなった?」
でも楽な方へ
都合の良い方へ

出典: Where'd They go/作詞:YORKE. 作曲:Ta_2

困難や挫折と直面し、そんな現実への変化を望みながら眠りにつく夜もあります。
目が覚め、冷静さを若干取り戻し、その視点から見えた世界。
解決方法ではないけれど、都合の良い道を選ばなければ進むことができなかったのでしょう。
冷静さが、より孤独感を加速させるのです。

歌詞その2

If awaken in tears
笑いあった記憶さえも
痛むのは何故か分からないけど

出典: Where'd They go/作詞:YORKE. 作曲:Ta_2

“If awaken in tears=もし、涙を浮かべながら目を覚ますのなら…”

楽しかった日々や、笑いあった日々、そして共に戦い抜いてきた日々

悲しい記憶ではないのに、今は全てが痛みに代わってしまっているのです。

歌詞その3