日本の音楽に新しい風を吹かせる吉田拓郎

吉田拓郎さんは今年で御歳71歳を迎えます。

1970年に「よしだたくろう」としてデビューしてから早47年。その当時、日本の音楽界には演歌や歌謡曲、そして欧米から持ち込まれた音楽などしかありませんでした。

現在ではJ-POPなどが主流になり、誰でも好きな音楽を楽しむことができるようになりましたが、演歌や歌謡曲などしかなかった時代から、いつを境に現代音楽に移り変わったのかご存じでしょうか?

その演歌や歌謡曲と現代音楽の境に立つのが、まさに吉田拓郎さん

彼が日本の音楽界のパイオニアとして、数々の批判を受けながらも新しい風を吹かせてきたのです。

当時ではありえなかった楽曲の作り方

昔の日本の音楽は「一つの音符に一つの文字」という作りが一般的でした。

そういった作風が常識だった時代にデビューした吉田拓郎さんの音楽は「一つの音符に一つの文字」の常識を覆し、「一つの音符に複数の文字」または「一つの音符だけど字足らずで文字なし」という、当時では考えられない作りでした。

また、当時は「作詞、作曲、歌」というそれぞれの役割を違う人が行うことも常識になっていて、歌手だったら歌うだけ、作詞は作詞家が行い、作曲作曲家が行う、という風潮でした。

しかし、吉田拓郎さんはこの常識をも覆します。

今でこそ作詞も作曲も演奏も全て行うシンガーソングライターは一般的になりましたが、その型を日本で初めて作り出したのが吉田拓郎さんだったのです。

数々のバッシング、でも粘ったからこそ今がある

そんな吉田拓郎さんの自由な音楽は数多くの若い世代から支持を受けて多くの反響を呼びましたが、同時に変化を嫌う人々からのバッシングは凄まじいものでした。

まずデビューまでに吉田拓郎さんらの音楽を認めてくれる人が少なく断られる日々。

そしてデビューしてからも新しい音楽を受け入れられない人々から物を投げつけられたり、暴言を浴びせられたり、そのバッシングは酷いものでした。

そんな批判を浴びていれば志半ばにして諦めてしまうこともありそうですが、吉田拓郎さんは粘って活動を続け、現在のJ-POPの基盤を築いてきたのです。

 

一般市民と音楽の距離が縮まった

吉田拓郎さんの功績はそれだけではありません。

自ら作詞作曲しラフな格好でギターを抱えて歌う姿は、それまで訓練された特別な歌手が素敵な衣装を着て歌うという「歌手」のイメージを崩し「誰にでも歌は身近にあるのだ」という親近感をもたせました。

音楽は全ての人のそばにある、誰でも音楽を作って歌うことができる。

大衆と音楽との距離を縮めたのも吉田拓郎さんの活動ゆえなのです。

トークも面白い!

吉田拓郎さんの特徴は音楽だけにとどまりません。

彼は話がとても上手く、ラジオなどのトークは面白くてつい仕事を忘れて聞き入ってしまうほどです。

コンサートなどは主に歌を聴くことが目的ですが、吉田拓郎さんのコンサートの場合は面白いMCを聞くという醍醐味もありますね。

吉田拓郎さんのラジオでのトークはこちらです。

2017年のコンサートは?

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そんな吉田拓郎さんのコンサートにぜひ行ってみたいものですよね!

昨年2016年には「吉田拓郎 LIVE 2016」というライブが開催されましたが、今年はどうなのかと思い調べてみました。

残念ながら今年はコンサートなどは行われないという結果でしたが、御歳71歳というご年齢も考えると無理もないのかもしれません。

「吉田拓郎 LIVE 2016」ライブアルバム

その代わりに、昨年開催された「吉田拓郎 LIVE 2016」の「パシフィコ横浜」で行われたライブを記録したライブアルバムについてご紹介します!

このライブアルバムは2年ぶりに発売されたもので、ブルーレイ、DVD、CDがついたDVD、CDがついたブルーレイの4種類があります。

内容は2016年10月27日に「パシフィコ横浜」で行われたライブ映像と、リハーサル映像、新曲のミュージックビデオが収録されています。

詳しい収録内容をご紹介していきますね♪

ブルーレイ、DVDの収録内容

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