唇をかみしめて/吉田拓郎の独特な広島弁に癒される・・・。歌詞の意味を徹底解釈！【YouTube動画】

「唇をかみしめて」は2018年1月から振り返ると約36年前に初めてリリースされた楽曲です。

ということで、ここからはまず「唇をかみしめて」の基本情報をお伝えしていきます♪

「唇をかみしめて」は吉田拓郎にとって通算23枚目となるシングル作品で、リリースは1982年。

当時は音楽作品はレコードで発売されるのが主流で「唇をかみしめて」もレコード形式で発売されました。

ただ、この作品が発表された頃は今のように“CDなどのレンタル”が事業として法整備などがされていなかった時代なので、レコードをリリースしても購入せずレンタルで済ます人も多かったんですね。

特に若者にとって新しいレコードは毎月何枚も買えるようなものではなかったので、ついレンタルで新譜を借りる……という感じでした。

しかし前述したように、この当時はまだレンタルなどについて明確な法整備ができていなかったので、レコードをレンタルで済まされるとアーティストにはお金が入りません。

こんなことが続くと業界が寂れてしまう……という危機感もあり、吉田拓郎は「唇をかみしめて」について貸しレコード対策の一環として通常のレコードより低価格で販売をしました。

こうした価格の事情もあり「唇をかみしめて」は日本のレコードで初めて“片面レコード”という形式で販売されることとなったのです。

その後「唇をかみしめて」は1984年に発売されたアルバム『吉田拓郎ベスト60』に収録されるまで、他のアルバムなどに収録されることはありませんでした。

『吉田拓郎ベスト60』の後は、『LIFE』（1996年リリース）や『拓郎ヒストリー』（2007年リリース）などに収録されています。

実は「唇をかみしめて」は武田鉄矢が原作・脚本・主演をした映画『刑事物語』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。

同じフォークソング世代である武田鉄矢から直々に依頼を受けて作った楽曲だけあり、映画の世界観やお互いの持ち味（吉田・武田いずれも地方都市出身）を生かして作られています。

「結婚しようよ」や「旅の宿」、「今日までそして明日から」など一節を耳にすれば“この歌知ってる！”となる吉田拓郎作品は数多くありますよね。

しかし今回取り上げている「唇をかみしめて」は、ある程度彼の楽曲を聴いてきた人でなければ知らない“隠れた名曲”の1つといえるかも。

ここではまだこの楽曲を知らない人や、久しぶりに聴きたいあなたのために「唇をかみしめて」が聴ける動画をご紹介します。

リリース当時の映像ではありませんが、吉田拓郎の変わらない（というより当時より深みが増していい感じになっている）歌声はきっと聴く人を癒してくれるはずですよ♪

まずご紹介するのは吉田拓郎が歌うオリジナルバージョンです。

やはり自分の楽曲だけあって、歌詞の広島弁もしっくりくる感じがしますね。

「唇をかみしめて」はタイアップとなった映画に主演した武田鉄矢がカバーしたり、同じフォーク世代の中島みゆきがカバーしたりと、何回かカバーで歌われています。

近年では奥田民生や紅白出場で話題になった竹原ピストルさんなどもこの楽曲をカバーしているそうですよ。

吉田拓郎が生まれ育ったのは広島県です。

この楽曲は全編、彼の生まれ育った広島の言葉で書かれています。

今回は広島県のある中国地方出身（広島ではありませんが）の筆者が、渾身の力で「唇をかみしめて」の歌詞を解説していきます！