ZARD 坂井泉水の未公開ソング
2019年にデビューしたSARD UNDERGROUND。
カバーアルバム「ZARD tribute」がデビューアルバムとなっています。
そして今回解説する「少しづつ 少しづつ」はそんな彼女たちの初のオリジナル曲。
2020年2月10日に発売されました。
この曲はZARDのデビュー日と同じ。
歌詞はZARDのボーカル、坂井泉水さんが執筆し未公開となっていたものが使用されました。
ジャケット写真もZARDのオマージュとなっているそうです。
テレビアニメ「名探偵コナン」のエンディングテーマにも起用されています。
この曲は、ずっと一緒にいるあなたとの間にすれ違いを感じ始めた主人公のお話。
とても切なく、あなたとこれからどうなっていきたいのかを歌詞の中でずっと考えています。
それではこの曲の歌詞について詳しく見ていきましょう。
上手くいかない
あなたのことが
why あなたのことを想うと
胸騒ぎがする 風が吹くの
こんな淋しい花だから
so long 一緒にいたいのに
一緒にいるのがつらいんだ
好きなのに 嫌いなんだ
出典: 少しづつ 少しづつ/作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果
歌詞の1行目。
あなたというのはおそらく恋人のことでしょう。
あなたのことを考えると胸が騒ついてしまうのです。
歌詞の2行目に出てくる「風」。
おそらくこの風は暖かなものではなく、どこか冷たい木枯らしのような雰囲気のある風なのです。
歌詞の3行目に「淋しい」という言葉が出てきていることからも、あまり良い印象はありません。
しかしなぜ自分がそのような気持ちになっているのか、理由がわからないのです。
歌詞の4行目。
長い間、これからも一緒にあなたといたいと思っている私。
しかし、一緒にいると胸騒ぎがなくならず、胸が苦しくなるように落ち着かないのでしょう。
あなたのことが好きなのに、そんな気持ちになるのならあなたから離れたいと思っているのかもしれません。
その様子が歌詞の6行目の「嫌い」という言葉から伝わってくるのではないでしょうか。
恋人でありながら、別れが近づいている距離感のカップルの感情が描かれているのです。
また同じ気持ちに
ああ 今度こそは 最後かもしれない
いつからこんなに
すれちがうようになったんだろう
出典: 少しづつ 少しづつ/作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果
歌詞の1行目の「今度こそ」という言葉。
この言葉からも、何度も同じ気持ちになったことがあるのかもしれません。
喧嘩をして、今回はもうやり直すことはできないのかもしれない。
そう思っているのです。
喧嘩が絶えなくなってやり直しができなくなってしまうために別れてしまうカップルも多いはず。
主人公たちも、喧嘩ばかりをしているのでしょう。
本当はもっと仲良く愛し合っていたいのです。
結局いつも通り
原因は
少しづつ 少しづつ 何かが変化していって
あなたも周囲(まわり)も変わって
私の原因なのかって
こんなに大事な人なのに
出典: 少しづつ 少しづつ/作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果
一緒にいる間、徐々に二人の関係性も変わっていったのでしょう。
昔はとても仲が良かったのに、今では喧嘩ばかり。
私にはあなた自身も変わったように見えるのです。
そして私たちがいる環境も変わっていっている。
いろいろな影響が二人の間には出てきているということが表現されています。
しかし歌詞の3行目。
私自身も変わっていっているのかもしれないと気が付いています。
あなたは私にとって愛する大事な存在なのに、私がいけないのかもしれない。
あまりポジティブな考えはできない様子が歌詞から伝わってくるのではないでしょうか。
また暗い気持ちに
why 人は何故生まれてくるの
目的は? 何かのために
誰かのために生きるものなの?
真っ赤にもえる夕日が落ちて
毎日同じ場所 同じ人間 同じ事の繰り返し
出典: 少しづつ 少しづつ/作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果