見逃すな day by day
ただ迷い 彷徨い
いくつもの日々を追い越したんだ
生き残ったこの世界で
新しい 眩しい
幕開けを迎えに行こうか
出典: dawn/作詞:LiSA 作曲:草野華余子,堀江晶太
最初の歌詞では、夢や願いが失われていく様子が描かれていました。
主人公は、もう失わせまいと1日1日を大事にしているのだと分かります。
振り返ったり、戻ったりを繰り返して、その先へ進もうとしています。
違う夢や願いを抱いていない様子から、主人公は真っ直ぐな性格なのでしょう。
アニメ「バック・アロウ」の主人公の性格にピッタリと当てはまります。
ただひとつの目的に向かって行動を起こし、周りが止めても進んでいくキャラクターです。
そして、過ごした日々の中から自分の大切なものを取捨選択し、夢や願いを叶える準備をしています。
幕開けを迎える理由というのは、自分で起こすものではないからです。
チャンスが訪れる確率を上げる行動を積み上げていくことが大切だと伝えてくれています。
順調そうな彼に、再び不安と疑問が降りかかっていきます。
自分の正義は正しいのか
正義の衝突が自分らしさを腐らせる
愛すべきはずの大事なものが 僕らしさをまた一つ腐らせていく
守ると決めたこの正義が 時に誰かを傷つけてしまう
どこで間違えた‥?
出典: dawn/作詞:LiSA 作曲:草野華余子,堀江晶太
ここの歌詞では、人との正義の衝突が描かれています。
バック・アロウは、壁を神と崇める世界に壁の外からやってきました。
記憶を失いながらも、壁の外に行きたいと模索します。
壁の中では、大戦が繰り広げられており、壁の外に帰ることは容易ではありません。
そんな彼の様子を描いたものだと考えられますね。
正義を抱えると、相容れない人間と衝突するのは避けられないでしょう。
秩序を保つように努力をした結果、助かる人と困窮する人が出ることもあります。
大切な友達を庇った結果、誰かが傷つくこともあるかもしれません。
偶然起きてしまったことでも、人は前を向けなくなってしまいます。
そうやって、自分らしさというものは失われていくのではないでしょうか。
壁にぶつかってしまった彼は、どうなっていくのでしょうか。
失敗は本当の失敗ではない
涙を飲み干して 幸せ噛み締めて
この存在の意味を ほら 味わいながら
例えば全てがゼロになっても
ありのままの僕に戻るだけ
出典: dawn/作詞:LiSA 作曲:草野華余子,堀江晶太
彼は挫けそうになっても、過程にあった幸せを糧にしています。
理解できない人には、自分勝手だと思われてしまうかもしれません。
しかし、理解してもらえるように自分を偽ってもその道を理解できない人が現れるでしょう。
自分を偽ってしまうと、苦しみのループから抜け出せなくなってしまいます。
後ろ向きになったときほど、自分の心が沸きたった瞬間が大切だと教えてくれています。
夢や願いが叶わなくても、その道を進んだ自分は本物です。
失敗することは、自分の存在意義を失うことではなく、見つけるきっかけといえます。
苦しさの果てにあるもの
重ねた step by step
すれ違い 間違い
傷ついてもまだ ここに立ってんだ
悩み抜いた長い夜が
悔やまない 逃げない
ただ一つの僕のやり方
出典: dawn/作詞:LiSA 作曲:草野華余子,堀江晶太
主人公は、夢や願いを叶えるために一歩一歩着実に進んでいきます。
その最中にも仲間や他人とのすれ違いが生じますが、主人公は動じません。
それは、失敗や困難があったからです。
側から見れば非効率に見えるかもしれません。
馬鹿にする人も出てくるでしょう。
それでも苦しいときは悩み、自分の心と向き合うことが主人公の選んだ道です。
主人公がどんどん成長していく姿や根本の強さが強調されていますね。
幕開けの開始
ここからは、幕開けを迎えに行きます。
準備のために、努力してきたことが芽吹き形を帯びていきます。
追いかけていた夢は、少しずつ現実に。
その曖昧な境目は、夜明けの夜と朝の境目を表しているのでしょう。
さらには、これは人生の始まりであるとも捉えることができます。
慣れが人を強くするように、主人公は悩みから解放されてきています。
ここからは、ただひたすらに成長していくことでしょう。