ご立派 警鐘 気取りで
高みの見物ばかりじゃつまんねぇ
ほらもっと 間違って上等
退屈に手をかけて
出典: 劣等上等/作詞:れをる 作曲Giga
楽曲タイトルが「劣等上等」ですから、主人公は今からもっと上を目指そうとしている人物だと推測できます。
下にも人はいるけれど、下の人間ばかりみていたってしょうがない。
退屈で時間を余しているくらいなら色々やってみよう。
そうしないと下の者に抜かされてしまうよ、という意味のようにも考えられます。
ここに留まるなんてできない
ママ、やっぱあたしは
こんなところじゃ終われない
ぬるくて気が触れそう
ごっこ遊びも芝居もさよなら
ずっとこのままなんてさぁ
いられないよ
出典: 劣等上等/作詞:れをる 作曲Giga
周りは理屈をこねたり、今の場所に満足している人達ばかり。
自分は残念ながらこんな所で大人しくなんてしていられません。
もっと上へ、自分を満足させてくれる場所へいきたい。
現状維持で満足している人達を「ママ」と呼んで煽っているようにも考えられます。
新しいステージへ
ダッダッダ あたし大人になる
酸いも甘いも噛み分けて今
パッパッパ 変わる時代
悪いことばかりじゃないでしょう
過去も、罪も、罰も、すべて
素手で、愛で、生き抜いてやり返すわ
出典: 劣等上等/作詞:れをる 作曲Giga
時代が変わるように自分達も変わっていきます。
周りの人達をそれをマイナスな方向へ捉えるばかり。
人間、現状維持をするのが一番安心するものです。
新しいことや変化は良くも悪くもストレスになります。
主人公の周りにも現状維持が一番だと言っている人がいるのでしょう。
しかし主人公は不服な様子。
まるで、将来の夢を現実的ではないと鼻で笑われてしまった感じです。
主人公はそんな安っぽい安心なんて求めていません。
自分の理想の場所へ行くという強い気持ちを持っています。
鼻で笑った人達には実際にたどり着くことで逆に鼻で笑ってやる。
そんな強気なメッセージが最後の行で読み取れます。
自分よりも上の存在
yeah,挑発 あたし達はno doubt
緑のアイツにばっか構ってんね
さぁburn up いつになったら貰える合格
赤ペンいれてよどこがダメなんですか
酒女金XXXX やっちゃってコンプラ
チルってaiight…冗談じゃんブラックジョーク
出典: 劣等上等/作詞:れをる 作曲Giga
自分よりも上の存在。
鏡音リン・レンに置き換えれば初音ミクのことでしょう。
ボカロに詳しくない人でも初音ミクはなんとなく知っているという人も多いです。
コラボといえば初音ミクが使われますから認知度に差が出てしまうのは仕方ありません。
そんな絶対的な差を感じている様子。
圧倒的な差にはちょっとした冗談でも言っておかないとやってられません。
上を目指しているからこそ上を見過ぎて辛くなってしまうことも。
「まあまあ」なんか要らない
欲しがります死ぬまでは
伸びた背丈 育った街に投げキス
見せ場はこっから 覚悟しとけよ
出典: 劣等上等/作詞:れをる 作曲Giga
上へ突き抜けたい彼らだからこそ、中途半端なんてできません。
現状よりもっと上へ、自分達が満足できる場所へ。
そんな欲求が常に心の中にあるのでしょう。
現在は劣勢、下の立場ではあるけれどそれだけでは終わりません。
むしろここからが本番だと周りや自分自身へ言っているのでしょうか。
淡々と機会をうかがう
ダッダッダ 僕ら大人になる
カウンター狙い 最低な日々に
眈々とかます一撃
誰も読めない先 まだあいこでしょ
出典: 劣等上等/作詞:れをる 作曲Giga
上を目指して努力しようがしまいが、時間は平等に流れています。
それは自分より上に立っている人達も同じです。
そんな中、馬鹿正直に真っすぐ努力するだけじゃ相手を追い越すのはなかなか難しいもの。
相手だって努力しているのですから常に前進しています。
追い越すなんて無理なんじゃないか。
いえいえそんなことはありません。
真っすぐコツコツ努力することだけが相手を追い越す手段とは限りないからです。
運やタイミングで相手をひっくり返すカウンターや強力な一撃が出ることも。
まだまだ相手を追い抜くチャンスはたくさん転がっています。