全員舞妓さんに!?エイプリルフールのために企画した楽曲
メイドさんの衣装で、激しいハードロックを披露するスタイルが人気を読んでいるバンド。
それがBAND-MAIDです。
そんなBAND-MAIDが、2019年4月1日に「BAND-MAIKOへ改名する」という衝撃の発表をしました。
その発表と同時に「祇園町」という楽曲を公開し、ファンの間で大きな話題となったのです。
しかし、これは全てエイプリルフールのために用意した壮大な企画。
その日のうちにBAND-MAIKOは解散し、元のBAND-MAIDに戻りました。
1日限定で改名したBAND-MAIKOのコンセプトは「舞妓×ハードロック」。
「メイド×ハードロック」がコンセプトのBAND-MAIDが、全員舞妓さんにジョブチェンジしたわけです。
1日限定とはいえ、とても手の込んだ企画になっていますし、
BAND-MAIDというバンド名やコンセプトも、あまり違和感がありません。
それに「祇園町」という楽曲は、舞妓さんにぴったりな"京ことば"が使われており、
京都をリスペクトしていることがとてもよく伝わってきます。
舞妓さんに扮したメンバーが見られるMVは必見!
「祇園町」は、オリジナルのMVもあります。
いつもはメイドの服を着ているメンバーですが、このMVでは舞妓さんの姿に大変身!
普段見ることができない真っ白に化粧した顔や美しい着物姿は、かなり貴重といえるでしょう。
まだチェックしていない人は、ぜひ上記の動画からチェックしてみてください。
美しい京ことばが散りばめられた歌詞を解説!
「祇園町」の歌詞の大きな特徴は、先述した通り「京ことばが使われている」という点。
京ことばが入ることによって、品のある優しい雰囲気を感じることができます。
ただ、京都の方言も数多く入っているので「この言葉の意味って?」と疑問を抱く方も多いと思います。
ということで、歌詞に使われている京ことばの意味を解説しながら、内容を紐解いていきますよ!
美しい京都の街並みや、優雅な舞妓さんの姿を思い浮かべることができる歌詞をさっそく見ていきましょう。
1番の歌詞
祇園で飛び交う言葉
おこしやす おおきに
よろしゅうおたのもうします
赤くやんわり灯る
祇園町
出典: 祇園町/作詞:鳩子 作曲:BAND-MAIKO
さっそく京ことばがたくさん登場していますね。
それぞれの言葉の意味を解説すると、以下の通りになります。
おこしやす=いらっしゃいませ
おおきに=ありがとう
よろしゅうおたのもうします=よろしくおねがいします。
京都屈指の歓楽街でもある祇園で飛び交う言葉を、散りばめているのでしょう。
ちなみに祇園といえば、舞妓さんが活躍している街でもあります。
だから「祇園町」というタイトルがつけられているのでしょうね。
春のはじまりを描いている
花かんざしの彩りは
移り変わり
京はおぼろ夜
桜はまだかいな
とぃなぁ
出典: 祇園町/作詞:鳩子 作曲:BAND-MAIKO
「花かんざし」というのは、舞妓さんが頭につける飾りのこと。
小さいお花がいくつも飾られている華やかなかんざしのことを指しているのです。
舞妓さんにとって花かんざしは、おめかしに欠かせないアイテムといえるでしょう。
おぼろ夜とは、おぼろ月が出ている夜のこと。
春によく見られる光景でもあります。
「桜はまだかいな とぃなぁ」(=桜が咲くのはまだなのかな 遠いなぁ)といっているので、
まだ桜も咲いていない、春のはじまりを描いていることが分かりますね。
自分自身へのエール
(※1)いっといでやす
まっすぐ前みんのどっせ
おいど すっと引き上げ
切り開かな あかしまへん
あてさんの人生でっしゃろ
出典: 祇園町/作詞:鳩子 作曲:BAND-MAIKO