作詞作曲をしたのは大人気ボカロPのれるりりさん!
「脳漿炸裂ガール」や「聖槍爆裂ボーイ」といった人気ボカロソングを数多く作っているれるりりさん。
ボカロソングが好きな方なら、れるりりさんの楽曲を一度は聴いたことがあるのではないかと思います。
今回はそんなれるりりさんが作った人気曲「神のまにまに」について紹介します。
この楽曲は和風テイストの明るい曲調が大きな特徴。
小太鼓のような音や三味線のような音が所々に散りばめられており、和の雰囲気を感じられます。
それでいて、メロディーはとてもポップで歌いやすい!
天の岩戸伝説がモチーフ!心温まるMVをチェック!
「神のまにまに」のMVにも注目してみましょう。
このMVでは、日本神話にある「天の岩戸伝説」をモチーフにした物語が展開されています。
「天の岩戸伝説」の主人公となっているのは、太陽の女神であるアマテラスです。
女神・アマテラスは、弟神であるスサノオの悪行に困り果てていました。
そしてある時我慢の限界が来てしまい、アマテラスは天岩屋戸という洞窟の中に引きこもってしまうのです。
アマテラスは太陽の女神なので、そのアマテラスがいなくなるということは太陽の光がなくなるということ。
そこで、他の神々はなんとかアマテラスを天岩屋戸から連れ出そうと計画します。
鶏を鳴かせたり、裸踊りなどをしたりして、天岩屋戸の前でどんちゃん騒ぎを始めたのです。
すると、外の騒がしさが気になったアマテラスはようやく皆の前に姿を現しました。
そして、皆と一緒にどんちゃん騒ぎをしたという物語になります。
このMVでも上記のあらすじと同じ物語が描かれており、アマテラスを一生懸命誘い出しているんです。
アマテラスはもちろん、どんちゃん騒ぎを行っている神々や動物たちも可愛らしく描かれています!
MVを見ながら「天の岩戸伝説」の勉強もできるので、ぜひチェックしてみてください。
元気をもらえる歌詞の内容を紐解いてみよう
MVの中ではアマテラスを皆で励ますような描写がありました。
しかし、励ますような内容を描いているのはMVだけではありません。
歌詞の中にも勇気づけられるような温かい言葉がたくさん並んでいます。
誰かとぶつかってしまった時。
失敗をしてしまった時。
自分のことが好きになれない時。
そんな沈んだ心を引き上げてくれるような歌詞が印象的です。
1番の歌詞
誰だって自己嫌悪に陥ることはある
思い通りにいかないことだらけ
どうしようもなく自己嫌悪
八百万の痛みや悲しみから
逃げ込める場所を探してる
出典: 神のまにまに/作詞:れるりり 作曲:れるりり
生きていれば必ず多かれ少なかれ、心の痛みや悲しみを感じることがあります。
そのような心情の時は、どうしても自己嫌悪に陥りやすいといえるでしょう。
自分を取り囲むさまざまな出来事から解放されたくて、現実逃避したくもなります。
きっとこの部分の歌詞のような気分になることって誰でもあるのではないでしょうか。
何もかもが真っ暗に感じられる
いっそ岩の隙間に引きこもって
月も太陽も無視して眠ろう
生まれてきたことの意味なんて
知らない わかんないよ
出典: 神のまにまに/作詞:れるりり 作曲:れるりり
「岩の隙間に引きこもって」の部分は、天の岩戸伝説にもリンクしている言葉ですね。
先ほど紹介したMVの中でも、アマテラスが岩でできた洞窟の中に逃げ込む姿が描かれています。
ちなみに、MVの映像でアマテラスが洞窟に引きこもった瞬間、空が暗くなっているのにお気づきでしょうか。
太陽や月の光が消えてしまった空。
それはまるで、自己嫌悪に陥って何もかもが真っ暗に見えている心を表しているようにも見えます。
このような気持ちになってしまうと、ネガティブな思いはさらに増していくものです。
この歌詞の主人公もその負のスパイラルにはまってしまったようですね。
「生まれてきたことの意味なんて知らない」といっているのがその証拠といえるでしょう。
自分の欠点に気づけるのは素晴らしいこと
でもそんな風に思えるってこと
それは 君がもっともっと素敵になれる力があるって
教えてるんだよ
出典: 神のまにまに/作詞:れるりり 作曲:れるりり
でも自分の欠点に目がいくということは、まだまだ伸びしろがあるということでもあります。
欠点にすら気づいていない時は「自分を変えないと!」とさえ思わないですからね。
自分が未熟だということに気づけるということは成長に繋がる大きな一歩でもあるのです。