MAX【パルテノン】MVを徹底解説！神殿をモチーフにした背景の由来は？神々しい衣装とダンスで圧倒！

後半で紹介する「テレパシーダンス」の振り付けで幕開けです。

歌詞の冒頭「フクロウ」が獲物を狩る様子を、男女の駆け引きにうまく引用しています。

危険な香りがする大人の男性が、女性を誘う様子に例えているのです。

肉食動物で夜行性のフクロウは、狩りを夜間に行います。

羽ばたく音がでにくい羽で覆われ、狙った獲物＝女性を「かっさらう」のです。

手振りで男性を挑発するかのようなダンス、今からどうなるのか大人の駆け引きが見え隠れします。

危険な香りの男性が登場します。

女性はいつの間にか心は奪われ、ついには愛欲へと溺れてしまうのです。

ここでのダンスは、他愛もなく男性に屈してしまう女性の有り様を表現しています。

挑発ダンスから一転、体全体をくねらせながら心が徐々に落ちてゆく「か弱い女性」といった印象です。

1行目の歌詞は、簡単に言えば遊び人のことを意味しています。

女性を手玉にとり遊ぶ貴方であっても、きっと私が振り向かせてみせる。

もしかすると、男性は既婚者なのかもしれません。さらに略奪愛をも匂わせるのです。

曲の間奏では暗転を繰り返し、踏み込んではイケナイ神話の世界へと惹きつけられていく女性を演出しています。

神秘的な手の動きで、魅惑的な「神話と神殿」を顕しているのです。

ともすれば、奇抜なウェディングドレスにも見えてしまいます。

そこはさすが！「MAX」の4人です。華麗に衣装を身にまとう姿は、並み大抵の40代ではありません。

なかでも特筆すべきは、メンバー唯一の独身LINAです。

最近メディアでも話題になった、某有名ジムのトレーニングでダイエットに成功します。

再び見事な美ボディを復活させ、このMVでも堂々と披露している姿は楽曲に対する熱意も感じるのです。

女神をイメージした純白の高貴な衣装は、ヒラヒラと麗しげで女性らしくかつ力強く神殿を舞っています。

喩えるならその様子は、現代社会を逞しく生き抜く同年代の女性達のシンボルといったところでしょうか。

後半、約20秒ほどのメイキング映像を含んだMVになります。

振り付けラストのタイミングを間違え、可愛い表情を見せるREINAが印象的です。

「テレパシーダンス」のMV終了後、メンバー4人とも息が上がっている一心不乱さが伝わってきます。

イントロと間奏でキレキレのダンスを披露している振り付けは、「テレパシーダンス」とLINAが名付けました。

両手を前に突き出し、手と腕のみをブルブルと振るわす振り付けのことです。

その名の通り、「相手に想いが届き伝わるように」と命名しました。

ダンスの振り付けは、錚々たる面子が参加しています。振り付けはMIHO BROWN氏が担当。

1970年代から80年代を彷彿とさせる、ピンク・レディーに携わったスタッフが集結しているのです。

ピンク・レディーの振り付けをオマージュし、「MAX」4人がオリジナルも加えたダンスに仕上がっています。