人生いろいろ 男もいろいろ
女だっていろいろ 咲き乱れるの

出典: 人生いろいろ/作詞:中山大三郎 作曲:浜口庫之助

この歌がリリースされた昭和62年当時はまだ、男女の差が歴然とした時代でした。

そんな時代背景がある詩の中で、男性は先に描かれ、女性は後に描かれています。

しかし、後に描かれる女性は男性に負けない勢いを感じさせるのです。

「女性だって負けていない!自由に生きる」という男性に負けない強い意志を感じます。

現在ではさらに、男性らしさ、女性らしさ、というものも強要しない流れになっているようです。

この歌が共感を得る理由には、女性の柔らかい強さを感じられるからではないでしょうか。

大切なものは、失くしてから気づくことがある

一度なくしてわかる
胸のときめきよ

出典: 人生いろいろ/作詞:中山大三郎 作曲:浜口庫之助

大切なものの価値に、失くしてみて気づくことがありませんか?

あるはずのものが突然失われた時に、やっと気づくという展開になってしまいます。

若い時は、経験がないので誰もが自己中心的なことが多いです。

恋に恋する自分に、酔うことも多々あります。

自分のことしか考えられない幼い恋から、様々な経験をして相手を思いやることを学びます。

時間は戻すことは出来ません。

恋に破れた過去があるから、今度こそお互いに幸せな恋をしたいと思ったりします。

人間はとても不器用な生き物です。

傷つけあい、ぶつかり合う経験を経て、思いやる大切さに気付くのではないでしょうか。

ものまねで大ブレイクした「人生いろいろ」

「人生いろいろ」が多くの人に知られるようになったのには、ものまねでのブレイクが影響しています。

山田邦子や、コロッケが「人生いろいろ」で島倉千代子のものまねをしたことがきっかけになりました。

ものまねで、大げさにコミカルにデフォルメされても、島倉千代子は感謝していたそうです。

いい歌と言われるものは世の中にはたくさんあるでしょう。

しかし、歌の良し悪しは、世の中で広く知られたからこそ語られるのだと思います。

人に知られいない名曲というのもきっとたくさんあるでしょう。

歌を歌うことに人生をかけた島倉千代子は、「知ってもらえる」価値を誰よりもわかっていたのです。

最後に

島倉千代子【人生いろいろ】歌詞の意味を徹底解釈!困難な壁にぶち当たったとき…じ~んと心に染みる名曲の画像

「人生いろいろ」は演歌でありながら、斬新なポップス調の曲調で、広い世代の人たちにも知られる曲。

シンプルでわかりやすい歌詞の向こうに、いろんな情景を思い描くことが出来ます。

時代に左右されず、人が思い悩む気持ちに寄り添う歌だといえるでしょう。

この記事が、「人生いろいろ」の歌詞の世界を、改めて味わうきっかけになれば幸いです。

 

この他にも、OTOKAKEでは昭和の懐かしい名曲についての記事がたくさんあります。

その中でも、今回は誰もがタイトルを知っている名曲についての記事を2つピックアップしました。

ちあきなおみさんの代表曲の1つとして多くの人から愛されている「喝采」。今回はこの「喝采」について誕生秘話や歌詞の意味を丁寧に紐解いていきます。

昭和世代で「喝采」を知らない人はいないと思います。

しかし、音楽にのせて歌えるけれど、詩の意味は分かっていないということも多いです。

詩の意味を見てみると「そんな詩だったんだ!」と改めて思うのはないでしょうか。

「あなた」が去ったあと、北国に取り残された女性の悲しみと未練を歌い上げる都はるみさんの「北の宿から」。今回は歌詞を徹底解釈し、その世界観を穿っていこうと思います。未練の曲でありながらも、解釈によってはまた別の姿が見えてくるかもしれません。吹雪の吹き荒れる北国の世界を想像しながらお読みください。

「北の宿から」は、都はるみの代表曲です。

こちらも有名な曲ですが、1番は知っているけれど、2番の歌詞は知らないという人もいると思います。

是非、2番以降の詩の解釈とともに、昭和の女性像を振り返ってみてください。

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