WHITE ASHと言えば英語詞…だけど意味のないものが多数?

WHITE ASH【Jails】歌詞を和訳して解説…といっても歌詞に意味はない?のび太くんの意図とはの画像

存在しない単語までも出て来てしまう

WHITE ASHと聞いて何を思い浮かべるかと問われると、歌詞のことに触れる人がきっと多いのではないでしょうか。

本当に外国人が歌っているかのように流暢に繰り広げられる英語詞。

アグレッシブかつセンセーショナルなサウンドがそれを後押しします。

英語の歌詞で歌う日本人アーティストというのは数多く居ても、彼らの奏でるそれは他と比べてもなんだか異質。

それもそのはず、その英語に意味などないのです。

アーティストが歌詞が決まっていない段階で作曲するときに適当な英語を並べて歌ったりすることがあるのですが、極端に言うとそれと同じ。

音の響きだけで英語を並べて歌っているので、中には存在しない単語まで出て来てしまうのです。

意味のない歌詞で歌っている意図は?

これに対してボーカル、ギターののび太は洋楽を聴いたときの感覚を例に挙げてその意図を語っていました。

それは洋楽を聴いたとき、歌詞の意味がわからなくてもカッコイイと思ったり感動したりすることがあるということ。

洋楽を聴く人が全て英語がわかっている人だなんてことはまずあり得ませんし、同時にそれは言葉がわからなくても好きになり得る要素があるということです。

のび太はそれを音楽の力だと感じ、そういうものを表現していきたいと思っているんだそうな。

歌詞が重要視される日本の音楽シーンでこれは男らしい!

とは言え、音楽を聴く上で歌詞を重要視しているという人も多数居ることは事実。

特に日本人というのは日本語という難しい言語で育っていることもあって、言葉の意味を感じることを好むような印象を覚えます。

そう考えると、日本の音楽シーンで意味のない言葉を歌っている彼らのなんと男らしいことか。

歌詞というアドバンテージを捨てて、音楽を直に感じてもらいたいという熱意には応援したくなる感覚を覚えますね。

とは言っても2017年にはバンドは解散してしまいました。

現在ボーカルののび太とベースの彩はTHE LITTLE BLACKというバンドで活動中。

歌詞は日本語で歌われているようです。

インディーズ時代の楽曲「Jails」を紹介

WHITE ASH【Jails】歌詞を和訳して解説…といっても歌詞に意味はない?のび太くんの意図とはの画像

そして今回紹介するのは彼らがまだインディーズで活動していた頃にリリースされた楽曲

2012年7月4日にリリースされた1stアルバム「Quit or Quiet」に収録されている「Jails」です。

言葉以上に説得力のある音像!

楽曲開始直後から、ベースの歪んだ音色にやられた!」という方はきっと多いのではないでしょうか。

一瞬のブレイクで入ってくるドラムのスティックでのカウントも、ただのカウントなのにめちゃくちゃカッコイイ。

ギター2本のジャキジャキとした攻撃的な音色もまた然りです。

楽曲全編に渡って目まぐるしい展開が用意されているのですが、気付いたことが一つ。

歌詞に意味がない分、聴く方も演奏に意識を集中させられるのです。

これは意外にも盲点でした。

そしてそのスリリングな音像は言葉以上の説得力を持って、聴く人を魅了してくれます。

さて、意味はないとは言っても歌詞の解説が記事の本題なので、触れないわけにはいきません!

この後から問題の歌詞をチェックしていきます。

貶めようとしていたら逆に罠に掛けられた

stor raven my fie known you seen
then narm i wrong forever and gone end wave in tie
the trap you right my have you scot to readin' thing
you eave in rad in steck it with a stout if you one

出典: Jails/作詞:WHITE ASH 作曲:WHITE ASH

見るからに意味のない単語の羅列。

直訳しようとするのは余りに無謀だということで、言葉の節々から想像していくことにします。

「記憶、カラス、君が俺の嘘を見抜いていたこともわかってる

俺は永遠に間違っている。そしてネクタイでその波は止まった

君は罠を仕掛けて俺を捕らえ、事態を把握した

もし君が1人だと言うのなら、すごくうんざりするそれを突き通すことができる」

主人公はその人物を貶めようとしていたけれど、全て見破られていて逆に自分は罠にかけられました。

相手が1人で誰にも他言しないというのなら、このまま真実を話し続けよう…無理矢理訳したものですが、この訳自体はそんなニュアンスです。

出来るだけ他人には知られたくない