光永亮太「Always」

【Always/光永亮太】挫折したからこそ歌える歌詞の意味を解説!ドラマ『いつもふたりで』主題歌の画像

2003年リリース

光永亮太の「Always」は、2003年2月19日にリリースされた彼の記念すべき1枚目のシングルです。

メジャーデビューシングルにも関わらず、オリコンチャートにはリリースしてすぐTOP10に食い込み、週間チャート最高5位を記録しています。

日本の音楽業界において2003年は、CHEMISTRYや初期のEXILEなどR&B色の強いアーティストが席巻していた年代ではないでしょうか。

そんな時代背景に、光永亮太の魅力であるシンガーとしてのセンスがばっちりはまったのが、この結果を見ると分かります。

しかし、彼は他のアーティストとはまた一味違う魅力を持っています。

それは、ユニットやグループとは違い、シンガーソングライターとしての才能があることです。

そして、彼自身の類稀なポップセンスを遺憾なく発揮したのがこの楽曲ではないでしょうか。

力強くも儚い歌声が乗ったメロディーは、一度聴いただけで覚えてしまうし、妙に歌いたくなってしまいます。

実は筆者も、中学時代によく歌っていました。

そして、このシングルは「Always」に加えて、カップリング曲もとても素敵なのです!

カップリング曲もアツい!

そんなカップリング曲は「Close to you」という楽曲です。

「Always」がポップチューンであるのと相対をなすように、この楽曲は男性の想いをしっかりと聴かせてくれるバラード調の楽曲になっています。

そんなこの楽曲は、フジテレビ系で平日の昼に生放送された情報番組「F2」のエンディングテーマに起用されていたので、耳にしたことがある方もいるかもしれません。

このように彼は、男性ヴォーカルとしての幅の広さの見える1枚で鮮烈なデビューを果たしたのです。

それでは、次に「Always」が収録されたアルバムを紹介していきましょう。

アルバム「Inside my heart」に収録!

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自身最高売り上げのアルバム!

「Always」は、2003年7月2日にリリースされた1枚目のアルバムである「Inside my heart」の2曲目に収録されました。

このアルバムは、彼の最高売り上げを記録したアルバムになっています。

それを後押ししたのは、もちろん「Always」の大ヒットです。

それを受け、オリコン週間チャートでは10位という好成績を残しています。

色とりどりの楽曲で、彼のヴォーカル力のポテンシャルの高さを存分に見せつけ、その辺のR&Bシンガーとは一線を画す存在感を全面に押し出した1枚になっています。

そんな彼のアルバムの中で「Always」以外にも注目したいのが、「いつか君が」という楽曲。

この楽曲もアルバムのヒットに貢献している1曲ではないでしょうか。

「いつか君が」も名曲!

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そんな「いつか君が」は、2003年5月14日にリリースされた2枚目のシングルです。

「Always」とは、一変してミディアムテンポでありながらも、しっとりと切なく聴かせるバラードに仕上がっていて、彼の男らしい声が魅力的に引き出された1曲になっています。

この楽曲も、彼の楽曲の中では名曲と名高い1曲になっており、オリコンでの最高順位は14位を記録しています。

このように「Always」のようにポップソングもあり、「いつか君が」のように癒し系のバラードもありと盛り沢山のアルバムのリリースと共にデビューからスターへの道を駆け上がった光永亮太。

しかし、そんな彼にも挫折経験があるそうです。

そして、そんな経験から描かれた歌詞が採用されたのが「Always」なのです。

それでは、次に「Always」の歌詞に迫っていきましょう。

挫折したからこそ歌える歌詞の意味を解説!

大きな兄の存在

歌詞に迫る前に、まずは彼の挫折経験について触れていきましょう。

彼は、元々小さい頃にはサッカーに打ち込んでいる少年でした。

しかも、それはそこら辺の少年サッカーではなくジェフ市原のJr.ユースに入るほどの本格的なものだったようです。

プロを目指し、日々苦しい練習に耐えていく日々。それでも食らいついて人の何倍も努力をするような少年時代を過ごしたそうです。

しかし、そんな中で彼に悲劇が訪れます。

それは突然の解雇通告です。

頑張ってきたその結果が解雇という重たい現実。

まだ幼い少年には、その衝撃はとても大きく、挫折として心に刻まれてしまいます。

しかし、そんな彼を支えたのが兄の存在です。

「見返そう」

その一言がどれだけ心強いことか。そんな兄の一言を受け、奮起してサッカーの挫折以後は陸上競技に打ち込むことになるのです。

そして、さらにその後、兄の影響で歌を始め、今では「ユメノツヅキ」というユニットを組むほど親しい兄の存在が彼を悲しみの淵から救い上げたそうです。

なんと微笑ましく、温かいエピソードでしょうか。

挫折を知っている人ほど強いとはよく言いますが、それが「Always」の歌詞にはよく表れているように感じます。

それでは、歌詞に迫っていきましょう。

「願いは誰でも ひとつは叶うよ
無理に答えを出しては 灯した火を消さないように」

出典: Always/作詞:光永亮太 作曲:Sin

まずは、印象的な導入部分です。

ポップなサビのメロディーから始まっていくことで、曲の世界観に一気に引き込んできます。

そして、リスナーの心にまっすぐに届いてくる歌詞がとても心に響いてきます。

今ある環境が全てではなく、願いが叶うことを信じ、この先の未来を見据えていくことが大事だと伝えてくれているようです。

まさに、自分の挫折経験からの脱出を歌った冒頭の歌詞になっています。