「friend ~君が笑えば~」は学生時代の恋愛を綴った楽曲
学校生活での純粋な恋愛を綴った「friend ~君が笑えば~」。
miwaが高校生の時の「青春時代の心情」がリアルに表現されており、透き通る美声が優しい歌詞にマッチしています。
当時のmiwaと同世代の人は、共感しやすい表現がたくさんあるのではないでしょうか。
また、過ぎ去った青春時代を思い返すきっかけになるもしれません。
今回はそんな、純粋で等身大な歌詞の意味に注目していきます。
過去を回想する場面から始まる
「君」へ好きと言えなかった後悔
君が笑えば 私も笑ってふたり手をつないだね
いつか手と手が離れてしまうと知っていたら
あの時言えばよかった ねえ好きだよ ありがとう
出典: friend ~君が笑えば~/作詞:miwa 作曲:miwa
曲は学校のチャイムや会話の音がわずかに流れるところから始まります。
場面は、好きだった「君」を思い返している今。
離れてしまった今「好き」と言えなかったことを後悔している。
そして今からでも「好きだよ ありがとう」と心の中で呟いている。
まるで映画のような始まり方ですね。
「君」との純粋な思い出を振り返る
白い校舎の窓の向こう 君の後ろ姿を追いかけて
もしかしたら目が合うかも 少しだけ期待してたの
駅まで一緒に帰ろうよ 私の声は小さく震えてた
同じくらい君も照れていて いつもより早口になってたね
出典: friend ~君が笑えば~/作詞:miwa 作曲:miwa
過去の思い出に場面が切り替わります。
この表現、すごく共感します。
学生時代に窓ごしに、外でサッカーをしている好きな人をぼんやりと目で追っていたのを思い出します。
「こっちに気付いて笑ってくれたりしないかな」なんて考えながら。
ここでは「君」に対する純粋な恋心が表現されているんですね。
そして女の子の方から「一緒に帰ろうよ」と声をかけたみたいです。
とっても緊張して声が震えてるみたいで可愛らしい。
おそらく、慣れてないけど頑張って気持ちを奮い立たせたのでしょう。
「君」の照れる様子から、女の子のことを気にしているっぽいですね。
相思相愛なのかもしれません。
「君」との何気ない思い出
制服のポッケ 君の消しゴム 何度も歩いた廊下
ありふれた毎日を 忘れないよ
出典: friend ~君が笑えば~/作詞:miwa 作曲:miwa
「君」に貸してもらった消しゴムをポッケに入れているのでしょうか。
好きな人から受け取ったものは、会ってなくても相手を連想させますね。
大人になるとこういった「筆記用具の貸し借り」みたいな記憶もふと忘れてしまいます。
好きな人とのやり取りならすごく緊張したはずなのに。
「あの時」への後悔がより一層溢れる
君が笑えば 私も笑ってふたり手をつないだね
いつか手と手が離れてしまうと知っていたら
あの時言えばよかった ずっとずっと 好きでした
出典: friend ~君が笑えば~/作詞:miwa 作曲:miwa
冒頭とほとんど同じ歌詞のサビがここで訪れます。
ここまでの経過で、歌詞の意味がなんとなく分かってきますね。
先ほどの帰り道、「君」と手を繋いだのかもしれません。
手を繋ぐだけで幸せで、それ以上のことは言えなかったのだと思います。
そして卒業してからそのことを後悔します。
離れてしまうのがこんなに苦しいとわかっていたのなら、告白すれば良かった。
今まで当たり前に過ごしてきた毎日が終わるなんて、想像がつかなかったのだと思います。
最後の言葉だけ冒頭と違いますね。
「ねぇ好きだよ ありがとう」が「ずっとずっと好きでした」に。
まるで告白するような言葉に変わっていますね。
振り返っている今ではなく「あの時」に気持ちを伝えられなかったことへの後悔なのでしょう。