あれはこれやと自分の考えに気づいてもらおうとする旦那さん。
しかし決して本心を言葉で伝えようとはしません。
それがカッコいいと思っているのか口にするのが恥ずかしいと思っているのか。
本心は彼の中でしか分かりませんが、とにかく主人公の前でストレートに伝えようとはしません。
この態度を時に可愛らしく感じることもあるでしょう。
しかし毎回だと少々うんざりしてくるもの。
彼が何を伝えたいのか主人公は毎回考えを巡らせないといけないからです。
もしかすると、主人公に対して「好き」という言葉もあまりストレートに伝えていない可能性もあります。
これは少し悲しいと思う人も多いのではないでしょうか。
また歌詞の感じからして主人公も気が強い性格の持ち主のようにも感じます。
だとしたら引用歌詞の最後の行の一言が思わず出てしまうのも頷けます。
本心を教えて欲しい
お願いダーリン見て聞いて
欲しいのは形のないもの
馬鹿にしないわ見て聞いて
覗いてよ瞳の奥の方
真っ直ぐ見つめて
おねだりしてみて欲しいの?
出典: おねがいダーリン/作詞:七星鑑楽団 作曲:石見隆
主人公は指輪はプレゼントなどを旦那さんに求めているワケではありません。
旦那さんの本当に思っていることが知りたい。
主人公が憶測で考えた旦那さんの思っていることではないのです。
物ではなく心からの触れ合いを旦那さんに求めています。
これは旦那さんからすると少々照れ臭いことかもしれません。
普段口数が少ない人が自分の本心を人に伝えるというのは難しいもの。
たとえ愛している相手だとしても喉のあたりで言葉がつっかえてしまいます。
そんな心情の旦那さんのことも感づいているのか歌詞の3行目でからかったりしないと伝えています。
口数が少ない旦那さんと心からの会話をしてみたい。
気持ちというのは察することもできますが、言葉にして初めて伝わることがほとんどです。
そのため口数の少ない旦那さんに対してすこし寂しさも感じているのかもしれません。
そんな切実な願いも感じ取ることができます。
強さを勘違いしてない?
言葉に出来ない臆病さは
強かさではないのよ(ほんとそれな)
出典: おねがいダーリン/作詞:七星鑑楽団 作曲:石見隆
旦那さんとしては、あえて言葉にしないことが強くてカッコいいと思っている節があるようです。
しかし、それは生活を共にしている人からすれば迷惑なこと。
だって相手の考えていることが分かりづらいのですから。
全然分からないということはないかもしれません。
それなりに長い時間を一緒に過ごしているのであれば、ある程度相手の思考は予想できます。
しかし、その予想が毎回当たるということはありません。
所詮は他人であって自分の考えていることは自分にしか分からないことが大半です。
自分の考えを相手に伝える手段として言葉があります。
向き合ってほしい
甘えてないで口に出してよ
(もうちゃんとこっち向いてったら)
出典: おねがいダーリン/作詞:七星鑑楽団 作曲:石見隆
旦那さんからすると自分の考えていることは口に出さないのは一種のポリシーみたいなもの。
しかし主人公からすると自分のことを言葉にせずとも分かってほしいという甘えみたいなものです。
会話をすることでお互いが自然と顔を見合わせることもあります。
元から寡黙な旦那さんなので、顔を見合わせる機会も少なかったのかもしれません。
そんな寂しさや主人公自身も旦那さんに甘えたいという気持ちが見え隠れしている部分です。
主人公からの願い事
真っ直ぐ見つめて
おねだりしてみてほしいの
出典: おねがいダーリン/作詞:七星鑑楽団 作曲:石見隆
1番のサビでは歌詞の最後に「?」がついていましたが、ラストサビではついていません。
このことから旦那さんが主人公に「おねだり」してもいいよ、という意味が変化したことが分かります。
主人公自身が旦那さんに「おねだり」してほしいのです。
旦那さんからしてもらうことで、自然と2人のコミュニケーションができてくるから。
主人公の性格上、主人公のやりたいことややってほしい事は積極的に言葉にしてる様子。
だからこそ、旦那さんからの「おねだり」を要求しているのかもしれません。
私のわがままを聞いて
結局の所、全て主人公のわがままということに行きつきます。
旦那さんとのコミュニケーションをもっと取りたいがために言っているわがまま。
旦那さんの思っている事を口に出して言ってほしいという主人公の可愛らしい甘えです。
しかし、そのわがままを受け入れてもらえないことが原因でちょっとずつ不満が溜まってしまう。
すると些細なことでもムッとして言葉にでてしまいます。
それが歌詞冒頭の生活習慣への不満につながるのでしょう。
しかし、不満が溜まった所でほとんどが旦那さんを思っている内容。
どれだけ旦那さんが好きなのかがよく分かります。
YouTubeでは600万再生越え
「おねがいダーリン」はYouTubeに2015年に投稿された楽曲です。
しかし未だに視聴回数の伸びがよく2020年4月現在では再生数が600万を超えました。
この状況だと1000万再生も近いうちに到達するのではないかと言われています。