「セオリーとの決別の研究+81」という歌劇

UVERworld【セオリーとの決別の研究+81】歌詞の意味を解説!間奏にネタ満載?面白さは必見!の画像

2012年12月26日発表、UVERworldの通算23作目のシングルREVERSI」。

このシングルのカップリング曲「セオリーとの決別の研究+81」をご紹介しましょう。

UVERworldの破天荒ぶりが伝わってくる楽曲になっています。

何しろ間奏にコントのようなものが挿入されているのですから普通じゃありません。

このコントの中では信人の鼻歌が聴けるなどファンには嬉しいことばかりです。

曲を単体だけで切り取りするととてもかっこいいものであります。

しかしファンが笑顔になるためにUVERworldはおかしな寸劇を挿入してくれました。

曲と曲の間にコントを挟むのはYMOなどでも聴けたものです。

しかし曲の中にコントのようなものが挟まれるのは珍しいでしょう。

新しい歌劇とも呼びたくなる楽曲に仕上がりました。

名場面がいっぱいのこの曲ですが、かっこいい歌詞の方を読み解いてゆきます。

UVERworldが、TAKUYA∞が伝えたかったことは何かを明らかにしましょう。

それでは実際の歌詞をご覧ください。

TAKUYA∞の意思表明

エンターテイナーの矜持というもの

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僕らは あなたと笑いあえるなら
誰に誤解されることもためらいやしない
もう 何もためらわない

出典: セオリーとの決別の研究+81/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld

歌い出しの歌詞になります。

登場人物は語り手の僕らとあなたもしくは君です。

作詞のTAKUYA∞はUVERworldを代表する形でこの歌詞を書いたのでしょう。

僕らと一人称複数形の語り手を登場させます。

ここではUVERworldの哲学のようなものが宣言されているのです。

それはファンの笑顔至上主義と呼ぶべきものになります。

エンターテイナーとしてファンの歓びのために尽くす思いが歌われるのです。

笑顔こそが最高の価値だから

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UVERworldはファンの笑顔のために色々な創作活動をします。

そこで社会的に誤解されるようなことがあっても構わないという思いを表明するのです。

ファン以外の音楽リスナーへ敵意を持っている訳ではないでしょう。

しかしファンを第一に思う姿勢を崩すことは決してありません。

ここでTAKUYA∞はファンとの恋愛要素を滲ませます。

付き合っているパートナーを笑顔にすることは私たち人間にとってとても価値ある幸せです。

その際に第三者の誰かから誤解されることもあるでしょう。

アーティストとしては第三者の声だって本来は無視できるものではありません。

それでも自分たちとファンの笑顔を大事にすることにベクトルを全フリするのです。

エンターテイメントとして質の高いものを届けてくれるという意志表明になります。

名場面を思い出そう

ランキング上位を独占したい

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君の名場面ランキング
今年の一番に流れた曲で
楽しい時に 笑いたいだけ
少し角度を変えて セオリーと決別の仕方を研究

出典: セオリーとの決別の研究+81/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld

ファンの暮らしの中での名場面ランキングというものを仮想します。

このランキングで一番多く再生されたBGMはUVERworldのものだという自信を覗かせるのです。

日々、普通に生活する中でも思い出というものが生まれます。

誰にとっても「あれは今年の名場面だった」と思えるような瞬間があるものです。

友人や家族との些細なやり取りの中にこうした名場面は潜んでいます。

何か特別で大きなイベントに参加などしたらランキングの上位だって狙えるはずです。

他愛もない名場面、特別な名場面、それぞれが大切な思い出になります。

その記憶の中でいつもBGMとして流れていたのはUVERworld楽曲でした。

少なくともTAKUYA∞はそうであって欲しいと願うのです。

信人のアップライト・ベース

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タイトルの「セオリーとの決別の研究+81」を回収します。

UVERworldは普通のバンドと同じようにはやらないよと歌うのです。

誰しも常識に囚われて生きている側面があります。

しかしアーティストはこうした常識の檻から抜け出さないといけません。

物事をいつもと違う方角から眺めて、新しい価値観を見つけ出すことが必要なのです。

TAKUYA∞も新しいものの見方や創作の仕方を探ろうとします。

そうした悪戦苦闘の結果、UVERworldはついに曲中でラジオ・コントのようなものを挿入するのです。

この「セオリーとの決別の研究+81」自体が常識との決別でなければいけないという決意が覗けます。

この後のラインからコントが始まるのです。

信人のアップライト・ベースの演奏と鼻歌が聴けます。

A面の「REVERSI」でUVERworldはジャズ・テイストのサウンドを響かせるのです。

ここで信人はアップライト・ベースを初めてリスナーに披露します。

文句なくいい低音を奏でているので驚かされるのです。

コントの箇所については著作権の関係でセリフやあらすじなどの書き起こしができません。

何度聴いても笑顔になれるはずですので展開を覚えて脳内再生できるくらいに聴いてみてください。

コントにはデモテープという業界用語が登場します。

色々な場面で使われる音楽用語です。

普通は正規の録音をする前の簡単なラフスケッチのような演奏を録音したものを指します。

デモテープとはいえメディア媒体は何でもいいです。

いまの時代ですとPCで録音したファイルでもデモテープ、もしくは単にデモと呼びます。

コント内のストーリーで重要な役割をしますのであえて説明いたしました。

笑いにはこだわりたい