「畢生皐月プロローグ」というタイトルが気になる!
「畢生皐月プロローグ」。いきなり難解なタイトルです。
漢字がまず難しい。
「“畢生皐月”ってそもそもどう読むの?」と思う人も多いはず。
日常会話でほとんど使うことのないキーワードで構成されたタイトル。
UVERworldらしさ全開のネーミングです。
さて、この意図とは一体?
まず、タイトルの読み方は?
タイトルの読み方は、「畢生皐月(ひっせいさつき)プロローグ」。
UVERworldはLIVEの曲紹介動画でもはっきり「ひっせいさつきプロローグ」と発音しています。
なので、UVERworldオリジナルの読み方などではなく、この一般読みで間違いないでしょう。
「畢生皐月」とは、どういう意味なのか?
「畢生(ひっせい)」とは、“一生、生涯”の意味。
「皐月」は“5月”のこと。
そして、「プロローグ」は“序章”です。
つまり、そのまま意味をつなげると「一生、5月、序章」となります。
一体どういうことなのか…?これは深読みしたくなるタイトル。
ですがなぜか歌詞の中には「畢生皐月プロローグ」という言葉は出てきません。
それなら歌詞を順に追うことで、タイトルの意味が解明できるかも…?
というわけで、「畢生皐月プロローグ」の歌詞をじっくり読み解いていくことにします。
「畢生皐月プロローグ」の歌詞を考察
いきなり投げやりな歌詞
oh ノンフィクション いわば鼓動のプリズム
定期的にあらわれるこの衝動 全部やめようかな
安泰も将来も恋愛も関係も携帯も金も もうくだらねぇ
出典: 畢生皐月プロローグ/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
冒頭の部分が妙にアンニュイな雰囲気です。
「すべて面倒、すべて手放したい」。そんな感じでしょうか。
今をときめく天下のUVERworldでも、こんな気分に陥ることがあるんですね。
すべてを手に入れているような彼らなのに、なんだか意外です。
UVERworldは2000年が結成年。
とすると、すでに活動歴は長いです。
彼らはきっと、我々が想像する以上に多忙な日々を送っていることでしょう。
<音を生み出し、演奏し、歌う。独自の世界観を創り出す>…。
ぼんやりする暇すらないでしょう。
鬱屈とした精神状態がわかるフレーズに注目
冒頭の「ノンフィクション」とはフィクション(創作物や想像の話)の反対言葉。
つまり、創作物ではない現実を指しています。
そんな現実にほとほと嫌気がさしてきている自分。
これは突然にやってくる衝動のようです。
恋愛、様々な人との人間関係の煩わしさに悩まされる日常。
携帯やお金などもくだらなく唐突に手放したくなっていきます。
情熱的で熱しやすく冷めやすいアーティストゆえの特性ともいえます。
一般人でも様々な物事が面倒臭く感じてしまうときはあるでしょう。
そんな率直な思いが冒頭から吐露されています。
また、鼓動とプリズムという言葉にも注目してみましょう。
鼓動は気持ちや感情が揺れ動くこと、プリズムは光の反射や屈折を意味しています。
よって、意味としては揺れ動き曲がっていく気持ちや感情と捉えることができます。
真っすぐで純粋な気持ちとは真逆の、悲観的で曲がった気持ちといえます。
よって次々とマイナスな思いが吐露されていくのですね。
TAKUYA∞氏、本音の吐露…?
期限付けられた指図も真っ平だ やめたやめた naked の heart
出典: 畢生皐月プロローグ/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞