「51%」は「君の好きなうた」の続編!
続けて聴きたい!“恋の二連作”
UVERworldのラブソング、「51%(フィフティーワンパーセント)」。
じつはこれ、同じくUVERworldの曲「君の好きなうた」の続編です。
「君の好きなうた」は、好きな女性に片思い中の男性の想いを綴った歌。
その延長線上にこの「51%」があります。
「51%」の中で、二人はついに恋愛関係に。
つまり「君の好きなうた」と「51%」はストーリー上の連作。
片思いから両想いへと移ろう二人の関係…。
とてもドキドキさせられますね。
でもなぜだかこの歌詞…
ところが、この「51%」には恋に浮かれたような幸せ感は少ない。
むしろ、寂しさや不安、切なさのほうが勝っているように思えます。
その理由は何なのか。
そしてタイトルの「51%」とはどういう意味なのか。
この歌に秘められた恋の繊細な感情について、歌詞から読み解いていくことにします。
「51%」、1番の歌詞を読み解く!
ロマンチックな歌いだし
I don't wanna let you go Deep inside Close to you
君には聞こえないように呟くいつまでも消えないでと
出典: 51%/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
浮かれた感じがないのはなぜ…?
駐車場に向う途中「寒いね」って僕のポケットに手をしのばせる
「たまには、私に運転させて」キーホルダーと鍵を指で鳴らす
出典: 51%/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
ここで「あれ…?」となります。
弾むような恋愛の浮かれ感があまり見当たらない。
落ち着いた二人の姿。関係。
ということは、恋人関係になってからすでに長い時間が経っているのかも?
彼女の言葉や動作からそんな空気がうかがえます。
この詩的な歌詞表現が好き
カーステレオから流れてくる恋愛の最後のストーリーと
思いつくだけ…
思いつくだけ…
重ならない理由を探す
出典: 51%/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
“恋愛の終末が見えることを恐れる気持ち”です。
「もちろん長く続かせたい。けれども先のことは分からないし見えない。見たくもない。」
そんな男性の胸に迫る想いを表現しているのでしょう。
<始まってしまった恋愛は、長く続くか、または別れに至るか>そのどちらかです。
「後者になるとしたら…」とふと気づいたらその怖さにとりつかれます。
彼女への想いは本物で、確実なものなのでしょう。
ですがうっすらと、この恋の終わりが少しずつ近づいている。
その予感がゼロではないような…?
そんな未来への予感、できれば錯覚であってほしいですね。
車窓から見えている冬景色が二人の目には寒々しく映っているのでしょうか。
今は想い合う二人。
ですがその気持ちの隙間に冷たい風がいつか吹くようになるのでしょうか。