仲良しこよし
つっぱりHigh School Rock 'n' Roll
つっぱりHigh School Rock 'n' Roll
お手手つないで 駅までしあわせ
出典: ツッパリHigh School Rock'n Roll (登校編)/作詞:タミヤヨシユキ 作曲:タミヤヨシユキ
ツッパリに爽やかさはなく、見るからに喧嘩に強くてヤバそうな雰囲気を醸し出すことがモットーでした。
そんなおどろおどろしいツッパリでも、好みの女性と手をつないで歩くときは普通の少年と変わりません。
純粋な心は失わずに持っていたのでしょう。
愛しのあの娘とは学校が異なるため、最寄り駅まで一緒に登校するだけのロマンスだったようですね。
喧嘩上等だぜ!
メンチ切る!
駅についたら とっぽい兄ちゃんと
ガンのくれあい とばしあい
出典: ツッパリHigh School Rock'n Roll (登校編)/作詞:タミヤヨシユキ 作曲:タミヤヨシユキ
とっぽいとは、ツッパってイカしている様子を表す俗語です。
つまりこのツッパリは、同じ匂いのする相手といつも最寄り駅で出くわしているのでしょう。
怯んではいられません。
思いっきり相手に啖呵を切って、ガンを飛ばして、ツッパリ精神にのっとって強さをアピールします。
自ら仕掛けていくタイプ
つっぱりHigh School Rock 'n' Roll
つっぱりHigh School Rock 'n' Roll
タイマンはりましょ 赤テープ同志で
出典: ツッパリHigh School Rock'n Roll (登校編)/作詞:タミヤヨシユキ 作曲:タミヤヨシユキ
タイマンを張るとは、一対一で行う喧嘩のことです。
当時のツッパリにとって、タイマンを張ることは日常茶飯事でした。
なかなか素直になれないツッパリにとって、コミュニケーションをとるひとつの方法だったのかもしれません。
では、赤テープってどういうことでしょうか。
当時ツッパリの間では喧嘩の売り買いの意思表示を、通学カバンの持ち手に巻くテープの色で伝えていました。
赤テープを巻くのは、「喧嘩売ります」
白テープの場合は、「喧嘩上等」
青テープの場合は、「やれるもんなら来い」
赤テープ同志の場合は、互いに喧嘩を売っているんですね。
このツッパリは決して受け身ではなく、積極的に喧嘩を仕掛けるタイプだったようです。
ツッパリの素直な心情
心配しないでね
(セリフ)
かあちゃん そんなに心配すんなよ
勉強きらいな俺だけどさ
人にはそれぞれ あった道ってもんが あるんだよ
出典: ツッパリHigh School Rock'n Roll (登校編)/作詞:タミヤヨシユキ 作曲:タミヤヨシユキ
親はツッパリの子どもを心配しています。
そのことは、ツッパっている本人も十分に分かっているのです。
それでも、どうしても 親に対して普段「うるせえ!」などと反発してしまうのでしょう。
でも内心、どんな子どもでも親に反抗したあとは、申し訳ない気持ちが溢れてくるものです。
それでもツッパリの世界で生きている以上、もう引き下がることはできません。
親にツッパねてしまう自分を変えられないのですが、心配している親の姿を見るのは辛いのでしょう。