破天荒なボーカリストで話題を集めるアカシック
キュートとセクシーが混ざり合ったような歌声が魅力のボーカル、理姫を中心に注目を集めるアカシック。
MVやCDのジャケットにも彼女が大々的に使われているように、その破天荒なキャラクターがバンドのアイコンとなっています。
そう聞くと一見「彼女のワンマンバンドなのかな?」という印象も受けますが、それは早計。
彼女はフロントマンとしての才能を存分に発揮しているだけで、アカシックのサウンドには他のメンバーも欠かせないんです。
そのことを如実に物語るのは、ギターの奥脇がほとんどの曲で作曲を担当していること。
奥脇はコンポーザーとして他のアーティストにも楽曲提供をするような才人なので、まさに彼も得意分野を担っているということですね。
ビジネスライクな活動スタイル?
そんな言わば適材適所の関係で成立しているアカシック。
そういう言い方をするとどこかビジネスライクにも聞こえて来ますが、これもまたその通り。
ファンとしてはメンバー間の仲の良さってすごく気になる部分だと思うのですが、理姫はバンド内で馴れ合うのが嫌いだなんてエピソードがあります。
その他のメンバーもすごくストイックな考え方をしていて、2015年のメジャーデビューの際も誰1人浮足立った様子を見せませんでした。
まさに「仲良しこよしするためじゃなくて、音楽するために集まってるんだ」とでも言うかのよう。
彼女たちの音楽には、そんな本気の部分がたくさん垣間見えるのではないでしょうか。
ライブ会場限定リリースの「POP OFF」より「地獄に手を振って」を紹介
今回そんなアカシックの楽曲から紹介するのは「地獄に手を振って」という曲。
2018年11月26日、横浜F.A.Dからスタートしたワンマンツアー「POP OFF」の会場限定で発売されるミニアルバム「POP OFF」に収録されている1曲です。
この曲のMVをツアー開始の翌日、11月27日にYoutubeにて公開!
ライブでしか手に入らないこの作品に対するリスナーの興味をさらに煽ることになりました。
ツアーも理姫の出身地の横浜からのスタートになっている辺り、やはり思い入れがあるのですね!
しかし「地獄に手を振って」というタイトルがまたインパクト抜群ですね。
タイトルからは、散々な日々にさよならするその瞬間を描いているような印象を受けますが…。
バッサリショートヘアーになった理姫

歌い出しのAメロ部分は、女性が歌うにしては少し低いのでは?と思わされるようなメロディになっています。
しかしこれも理姫のハスキーな声で歌うとグッとセクシーなイメージに。
そのまま高音のメロディへと移行していく様子もなめらかで心地良いですね。
サビは優しい中に切なさが潜んでいるようなそんな印象。
この部分のコード進行がまた秀逸で、曲をドラマチックに演出しています。
夜の街を駆け抜ける主人公…悲しげな表情の真意は?
MVはストーリー仕立ての内容。
冒頭部分から夜の街の駆け抜ける理姫の演じる主人公は、どこか悲しそうな表情をしています。
一体彼女に何があったのかと気になっているところに、リーゼントヘアーのロカビリー風の男が登場。
このシーンから回想になります。
主人公の彼氏はダメ男?
男は主人公の恋人のようですが、彼と一緒に過ごす主人公の表情はどこか浮かない様子。
察するに男はきっとダメ男で、彼女は2人の関係にいい加減嫌気が差していたといったところでしょうか。
そんな主人公がここから驚くべき行動に出ます。
彼女は男との日々から逃げ出したかった
男が席を外した隙に、彼の飲んでいたビールに何やら薬を盛る主人公。
これは毒薬でしょうか?睡眠薬でしょうか?
それを飲んだ男が眠っているのか死んでいるのかは定かではありませんが、主人公はなんとかしてこの生活を抜け出したかったようです。
ここから、夜の街を駆け抜ける場面に繋がるのですね。
彼女は男から逃げるために、走っていたのです。
最後に辿り着いた崖のシーンでの撮影は、理姫の念願でもあったとか。
あっと驚くような行動に出た主人公も、まさに崖っぷちの気持ちだったのでしょうね。
手を振る理姫の晴れやかな表情が解放感を彷彿とさせ、印象に残ります。