ましのみの楽曲のタイトルはどれも独特な言語感覚でつけられています。
「プチョヘンザしちゃだめ」や「ナンセンスに逆戻り」、「ストイックにデトックス」など。
タイトルを一見すると意味がわからないようですが、歌詞を聴いてみると「なるほど!」と思わせる。
そんな独特なワードセンスがましのみの最大の魅力なのです。
大森靖子を思わせる、夢のようなサウンド。
この曲「どうせ夏ならバテてみない?」はイントロからピコピコとしたシンセサイザーの音色が特徴的です。
というのも彼女はキーボーディスト。
彼女のシンセサイザーの音作りには妥協ナシの姿勢を感じさせます。
また、彼女の楽曲には明暗のコントラストが感じられます。
まるでディズニーランドのパレードような明るい音色と、どこか暗いコード進行。
大森靖子の「ミッドナイト清純異性交遊」や古くは戸川純「好き好き大好き」を連想させます。
「どうせ夏ならバテてみない?」とはどういう意味?
この曲名「どうせ夏ならバテてみない?」は言うまでもなく「夏バテ」をもじったものです。
夏のうだるような暑さでヘトヘトになっている彼に対して、サビで連呼するのがこのフレーズ。
「好きな人と夏バテしたい!」という女の子の気持ちが込められているのです。
サビの韻の踏み方も秀逸です。
一度聴いただけでも耳に残る、印象的なフレーズですよね。
パジャマ姿のましのみ、プールに浮かぶ四畳半。不思議なアートワークに注目!
ましのみの「どうせ夏ならバテてみない?」は、そのCDのアートワークも独特です。
ご覧の通り、ましのみがプールに浮かぶ四畳半にパジャマ姿で座っています。
この奇妙な組み合わせは前代未聞。
「四畳半とプール……?」と思わず脳内が混乱してしまうこと必至です。
また、アートワークに毛筆で書かれた「どうせ夏ならバテてみない?」の文字もインパクトがあります。
店頭で見かけた人々に強烈な印象を残すでしょう。
ましのみはアートワークがシュール。
ましのみのCDのアートワークは、一度見ると脳裏に焼き付く印象的なものになっています。
上記画像は彼女の1stアルバム『ぺっとぼとリテラシー』のアートワーク。
工場をバックにして、埠頭にたたずむましのみ。
そのアートワークでは大量のペットボトルで背景の工場のシルエットを模していて、シュールです。
よくみると左側に置かれたペットボトルからはちゃんと背景とシンクロして煙が立ちのぼっています。
ましのみと水
1stアルバムのアートワークと今回の「どうせ夏ならバテてみない?」のアートワーク、とある共通点があります。
あなたはもう気づきましたか?
それは「水」。
どちらのアートワークにも、プールや海、ペットボトルと大量の水が描写されています。
また、ましのみのパジャマも青色。
こちらも水を連想させます。
さらに、「どうせ夏ならバテてみない?」のリリース日は2018年8月1日(水曜日)。
この8月1日は節水を呼びかける記念日「水の日」と定められています。
水の日とは、水資源の有限性、水の貴重さ及び水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深めるための日本の記念日。毎年8月1日。 1977年5月31日の閣議了解により水の週間と合わせて定められた。年間を通じて水の使用量が多く、水について関心が高まる8月の初日に設定された。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/水の日
というのも、ましのみのライブでは2Lの水を常備してぐびぐびと飲む姿が恒例になっています。
そこで、ペットボトルや水はましのみのトレードマークとなっているわけです。