視点によって見える景色が変わってくる
あなたの視点で見る世界、私の視点で見る世界
君は君だけの場所で目を閉じないで見ていて
個々の視点、再縫合 新しい世界の解像度
出典: 世界の解像度/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
沢山のことが起こるこの世界を、個々の視点でしっかり見つめる。
それぞれが目を背けずに向き合うことで、新しい世界が作られます。
それを再縫合と表現していますね。
解像度が世界の状況や情勢を比喩しているように感じます。
いつか欺瞞の成功にすがって奴らが明日狙うのは
どうせ過去の再放送 それが彼らの解像度
今日の視点 過去の視点 何が見える
出典: 世界の解像度/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
奴らと表現している対象は、ごまかして手に入れた成功にすがる人です。
ずっとそこにしがみついて、今を見ようとしません。
再放送と解像度がうまくリンクしていますね。
皮肉った表現ですが、世間をリアルに歌っています。
昨日と今日では見える世界が変わります。
変化を恐れず挑戦している人にこそ変化を感じられるのです。
暗いようにみえて、希望の光がある
一瞬で日常は終わる 一生その虚しさ付きまとう
終り恐れることから始めて だって僕ら忘れてしまうだろ
生と死を生きて 日々の喜びと音楽を傍らに
出典: 世界の解像度/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
人生は長いようで、あっと言う間です。
その儚さを背負いながら生きています。
虚しさと表現していますが、確かに誰もが感じたことがあると思います。
人生とは、そんな一瞬の積み重ねですね。
だからこそ日々の喜びを感じたいと強く歌っています。
喜びと音楽がワンセットなのが素敵です。
宇宙の果てから君の細胞 繋ぐ直線に僕の骸
泣きながら手をとった もう終わったあなたの手
まだ終わらない僕の手 これから始まる君の手
出典: 世界の解像度/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
生命の神秘、命のバトンを表しています。
命を受けては繋いでいく。
僕の手は自分自身、君の手は我が子なのでしょうか。
色々な解釈ができますね。
この3行にはそんなメッセージがこめられています。
壮大なテーマをここまで凝縮して表現できるのはさすがですね。
暗いようにみえて、希望の光がある
冒頭ではこの世に絶望し、多くのやるせない感情を持っています。
日々の雑音と疲れを引きずって、それでも必死に生きている。
自分だけが暗く、小さな世界でもがいているように思えていました。
同じように君も、他の人もその中で生きていることを知ります。
生きて死んでいくことが繰り返されますが、それが命を繋いでいること。
暗いばかりの歌詞ではなく、そこには強く生きるという意思があります。
そんな強いメッセージが、聴く者の心に響くのではないでしょうか。
共感し、勇気をもらえるのです。
音楽は心の拠り所
苦しくなったらがむしゃらに歌えばいい
壊れた世界泣きついて頭いかれても歌うぜ
思索の倍音と響き合う世界の解像度
出典: 世界の解像度/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
この世に生まれ、必死に生きていくしかない。
その中でも音楽はいつも自分の人生を支えてくれます。
どんなに辛くても、自分が壊れても歌うというところが心揺さぶりますね。
綺麗なことばかりではない、がむしゃらに等身大に生きる美しさを感じます。
どんな状況でも自分の芯を持って生きたいという強さも感じますね。
”響き合う世界の解像度”とは、個々の生きる力が共鳴しているのではないでしょうか。
そんな風にこの世界は作られていくように。
それぞれの視点で見る世界が重なり、1つの大きな力になるイメージです。