amazarashi「隅田川」

【隅田川/amazarashi】花火の下で繰り広げられる切ないラブソング…!歌詞の意味を徹底解釈!の画像

amazarashiの純愛ラブソング!

みなさんは、amazarashiに対してどのようなイメージを持っているでしょうか?

力強い歌詞、毒々しい歌詞、生きる力を与えてくれる歌詞など、個性的なイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

ラブソングのイメージを持っている人は少ないはずです。ですが、今回紹介する「隅田川」は純愛のラブソングです。

筆者がamazarashiを知るきっかけとなった楽曲です。私事ですが、初めて東京に行った時は最初に隅田川に向かいました。(笑)

青春の素敵な時間を切り取ったこの楽曲がもっと多くの方に届けばと思います。

歌詞解説

早速ですが、歌詞解釈に移ります。タイトルの通り、舞台は隅田川夏の花火大会がテーマとなっています。

ですが、”2人で花火大会を見に行った”というような具体的な表現はありません。

物語が時系列に進んでいくわけではないので、歌詞が進んでいくにつれて物語のパズルが埋まっていくように段々と話が見えてきます。

面映い思い出一つ 紐解く手が震えています
幸せとは つまり つまり あなたのことです
古い歌口ずさむたび それと見紛う面影を見る
さわれないなら いっそ いっそ 消えてください

出典: 隅田川/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ

照れ臭くなる甘酸っぱい青春を思い出しています。つまり、あなたとの花火大会の話は過去のことです。

自分にとって大切なのはあなたの存在で、あなたの幸せが自分の幸せでもありました。

ですが、全て過去の話です。当時の歌を聴くとあの頃に戻った気持ちになりますが、大人になりあの頃と同じ気持ちで聴くことは出来ません。

音楽、写真、地元の景色など、様々なところにあなたを思い出す面影があるのに、あなたはもうここにはいないのです。

それならいっそのこと、記憶から消えてしまえばいいのに。そう思ってしまいます。

日暮れて 連れあう街に蝉時雨
繋いだ手と手を離さなきゃよかった
僕を支えてくれていたのは いつだって

出典: 隅田川/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ

陽が落ちて花火大会のムードに包まれ、夏の夜に蝉たちが一斉に鳴いていました。

当時の蝉の鳴き声までフラッシュバックしてきます。その度に、手を離してしまったことを後悔します。

笑いあう喜びでした 許しあういたわりでした
見落としそうな程小さな 特別達でした
隅田川花火が咲いて 散るまでには会いに行きます
移ろう季節の真ん中で全てが綺麗だった

出典: 隅田川/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ

当時はまだ幼かったからこそ、あなたの存在が全てだと思っていました。

笑ってくれるだけで、そばにいてくれるだけで、それだけで十分過ぎるほど満たされていました。

花火に照らされた姿を見て、いつもよりもあたなの姿が綺麗に思えたでしょう。

サビの歌詞を読み取ると、”散るまでには会いに行く”と言っており、何かしらの理由で花火大会に間に合わなかったのでしょう。

Aメロが現在、Bメロが当時の思い出、サビが当時の花火大会の出来事となっています。

火影に群がる虫として 僕はあなたに焦がれて
幼い強がりかなぐり捨てて 素直になれたらそれで良かったんだ

本当に欲しかったのは そこにあった笑顔だけでした
それだけで僕はどこまでも 行ける気がしてたんだ
隅田川花火が咲いて その真下で出会いと別れ
あなたがくれたその全てに ありがとうって聞こえますか

出典: 隅田川/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ

Cメロで自分がどこにでもいる中の1人、あなたは誰からも特別に思われている1人だったことが分かります。

”素直になれたら”と歌っているので、この主人公は好きという思いを花火の真下で伝えたのでしょう

この恋は終わってしまいましたが、1人の男を成長させる良い失恋になったように思えました。

収録情報

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amazarashiシングルよりもアルバムのリリースが多く、「隅田川」は数多くのアルバムに収録されている楽曲です。

それぞれ収録されているアルバムによって音源が違っているので、どんな違いがあるのかも掘り下げてみたいと思います。

「光、再考」