アニメ「とある科学の一方通行」の主題歌
【Shadow is the Light】は「とある科学の一方通行」というアニメのオープニングテーマとして話題に。
『THE SIXTH LIE』というバンドは、2015年に東京で結成された日本人4人組のロックバンドです。
この楽曲には、近未来をイメージさせる世界観に特徴があります。
アニメの主人公のキャラクター性とうまく融合しているというのが特徴です。
作詞はRayさん、作曲はReijiさんが行いました。
かっこいいメロディーと意味の深い歌詞に注目です。
冒頭の英語の歌詞に注目!
Everything reflects the darkness
(すべては闇の照り返し)
出典: Shadow is the Light/作詞:Ray 作曲:Reiji
【Shadow is the Light】の表しているもの、それは「闇」です。
そしてこの「闇」とは、ある特定のものを指しています。
何かに対して、比喩を使って表現されているのです。
この後の歌詞にその謎が隠されています。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
光と闇
自分を否定して
真っ暗な街の 表面を飾った
無数の窓明り
出典: Shadow is the Light/作詞:Ray 作曲:Reiji
1行目のワンフレーズ目では、主人公が生きている景色の中にある「光」を否定しています。
これは、自分の周りにある幸せを全面的に認めたくないという気持ちを表現。
2行目でこの場所にはたくさんの人が暮らしているということがわかります。
しかしそのあとに続く歌詞でその暮らしが主人公にとっての「闇」を引き起こしているとわかるのです。
みんなの幸せが羨ましい
蒼白い首に 重い鎖 巻いて
そのすべて 嘲笑った
出典: Shadow is the Light/作詞:Ray 作曲:Reiji
3行目のフレーズには、主人公が否定している街の中にいる自分自身を描いています。
きっとまわりから見れば、自分は普通の人と同じように見えている。
しかし自分自身からは、まるで罪人であるかのような気持ちを持ちながら歩く姿が想像できます。
この主人公は、みんなの幸せが羨ましいと感じているのでしょう。
いつかその幸せを手に入れたいと願っているからこそ、周りの人間に優しく接する。
しかし2行目の歌詞にあるように、それが「偽善」なのだと気がついてしまったのでしょう。
だからこそ周りを否定して笑うのです。
屈折した心の中を垣間見れるような部分で、心の中にある深い闇が感じられます。
間奏の英語フレーズ
When it's inside of my hand
(それはいつ僕の手の中に入るのか)
出典: Shadow is the Light/作詞:Ray 作曲:Reiji
間奏の部分で冒頭の英語のフレーズにプラスされて歌詞が出てきます。
この楽曲の中で、手に入れたいものは「光」という名の「幸せ」です。
常に迷い苦しみ、葛藤をしながら生きている主人公。
それでも目指すものを見つけ出し、そこに向かう姿が感じられます。