「Ex SUMMER」の歌詞を解説②「君といた夏」
楽しかった君といた夏
何もしなくても楽しかった
くだらないことで笑ってたね
たくさんの思い出を君とシェアしてたんだ
今は眠ったままのkidsサイズのT-shirt
Where is my Summerless love…
出典: Ex SUMMER/作詞:中村彼方 作曲:Masanori Takumi,Drew Ryan Scott,Sean Alexander,Darren “Baby Dee Beats” Smith
3行目までの歌詞は、彼女と一緒にいた頃の思い出をそのまま歌っています。
一方、4行目の歌詞からはTシャツのサイズから彼女が華奢だったことが分かりますね。
彼女が来ていたTシャツは今もどこかにしまってあるという意味です。
今でも彼女との思い出を捨てることができず、むしろ大切にしているのも感じられます。
ただ、Tシャツのサイズからは、「君」は子供のことなのかという推測もできなくはないです。
しかし、既に「恋」という歌詞が出てきていることから、やはり彼女のこと解釈を進めます。
君との思い出が消えてしまう
よろけた君をそっと支えた時に咲いた
花火のきらめき あの日素肌に焼き付いた
Summerless love
君がいた夏
It's a Summerless love
溶けてしまうよ
It's a Summerless love
氷みたいに
It's a Summerless love
Please don't go
出典: Ex SUMMER/作詞:中村彼方 作曲:Masanori Takumi,Drew Ryan Scott,Sean Alexander,Darren “Baby Dee Beats” Smith
1行目の歌詞は読んで字のごとく、彼女と花火大会に行ったときの思い出をそのまま語っています。
2行目のサビの部分ですが、先に出てきたサビの部分とも少し違います。
どちらも「君」がいないことを嘆いている意味ではありますね。
前述にあった「蜃気楼」にかけて、幻みたいに消えてしまうことを表現しているのでしょう。
これだけでも切なく儚い「君」との思い出であることが伝わってきます。
もう戻ることはできないけれど…。そんな心の声が聞こえてくるようです。
君と別れたことを後悔している
もしもあの夏に戻れるのなら 離さないのに 二度と
ジンジャエールな記憶 溶け出して泣きそうになった
真夏の蜃気楼に恋をして泡になった
Summerless love
君がいた夏
It's a Summerless love
沈んでしまう
It's a Summerless love
どうか行かないで
It's a Summerless love
出典: Ex SUMMER/作詞:中村彼方 作曲:Masanori Takumi,Drew Ryan Scott,Sean Alexander,Darren “Baby Dee Beats” Smith
彼女と別れたことを後悔していることが痛い程伝わってきます。
彼女をもう2度と放すまいと誓うのは、それだけ大切な存在だと実感しているからです。
この歌詞からすると、突然彼女が消えてしまったのでしょう。
失ってもう手に入れることができないと知っているからこそ、泡のように形なく消えてしまう…。
そんな表現がなんとも悲しさを誘います。
さようなら、君といた夏
Please don't go
Summerless love
It's a Summerless love
It's a Summerless love
It's a Summerless love
Good bye Summerless love
出典: Ex SUMMER/作詞:中村彼方 作曲:Masanori Takumi,Drew Ryan Scott,Sean Alexander,Darren “Baby Dee Beats” Smith
最後の「さようなら」は初めて出てきたワードですね。
「彼女のいない夏よ、さようなら」といった意味で綴られています。
要するに、彼女のいない夏なんて、2度とごめんだという意味ではないでしょうか。
一方で、別れた彼女と過ごした夏の思い出を懐かしんでいるという側面もあるのです。
そして自分の元から去っていった彼女を取り戻したいという気持ちが表れていますね。
「お願いだから行かないで」そんな懇願にも似た感情が伝わってきます。
「Ex SUMMER」から連想するもの
本楽曲の歌詞から真っ先に連想するものは「失恋」や「別れ」でしょう。
この曲はとても切ない歌だと思います。
彼女と別れたあと、このような切ない思いに駆られたこと、誰もが一度はあるのではないでしょうか。
夏になると海へ遊びに行ったことを思い出したり、冬になるとスキーに行ったことを思い出したり。
その季節になると別れた恋人のことを思い出すことってあると思います。
特に夏の思い出は特別なものに思えます。
だからこそ、別れた恋人との夏の楽しい思い出は、忘れがたいものなんだろうと思います。
ましてや、10~20代の頃は恋愛経験が少ない分、失恋のショックはとても大きいはず。
夏の楽しい思い出はなかなか忘れられないものです。
そのため、この「Ex SUMMER」の歌詞を読んで共感する人は多いのではないでしょうか。
若ければ若いほど、共感の度合いは大きいだろうと思われます。