2番~ラストの歌詞
名前すら呼んでもらったことがない…!?
君に興味持たれたい 私を知ってもらい
君に好きと言われたい ただ名前で呼んでもらいたい
出典: You Your Yours/作詞:新井弘毅 作曲:新井弘毅
ここでも「~したい」のオンパレードですね。
ここでは「ただ名前で呼んでもらいたい」という歌詞に注目してみましょう。
「君」とほんの少しだけなら会話したことがある主人公。
しかし、たくさん話したことは恐らくないのだと思います。
だから、まともに主人公の名前さえ呼んでもらったことすらないのです。
もしかしたら、主人公と「君」はなかなか会う機会さえないのかもしれません。
違う学校に通っているとか、塾でたまに会うとか、そんな関係のようにも受け取れます。
あまり面識がない状態だから「ダメかも」と思いたくなるのかもしれません。
他人任せの状態から変わろうとしている
基本は他人任せ そんな私の恋愛
変わるチャンスはきっと 私にも来るよね
出典: You Your Yours/作詞:新井弘毅 作曲:新井弘毅
今までこの主人公は、周りの流れに合わせた恋愛しかしていませんでした。
恐らく主人公は、自分に言い寄ってきた人と流れで付き合っていたのではないかと推測できます。
本気で人を好きになったことがなかったから、他人任せの恋愛をしていたのでしょう。
でも、好きでもない相手となんとなく付き合っているだけでは長続きしません。
ときめきや愛情があるから「恋愛って楽しい」と思えるのです。
「君」と出会ったことによって、主人公は初めて恋愛の楽しさを知りました。
受け身だった今までの自分から脱却して、もっと「君」と恋愛したいと願うようになったのです。
そんな前向きな気持ちを抱くようになった主人公は、何とか自分を変えようとしています。
一方が尽くすだけではダメって分かってるけど…
して欲しいことばっかじゃ恋は進まないの
理解はしてるよ
出典: You Your Yours/作詞:新井弘毅 作曲:新井弘毅
「~したい」という理想をたくさん並べていた主人公。
しかし、それだけではダメだということにも気づいています。
恋愛は、一方が尽くすだけでは長続きしにくいです。
お互いに寄り添って、お互いに相手の喜ぶことを考え、実行することが長続きする秘訣。
とはいえ、人間なので完璧にできないこともあります。
「理解はしてるよ」という言葉。
この言葉には、分かってるけど完璧にはできないといったニュアンスが込められているのでしょう。
主人公が「君」に聞きたいこととは
聞きたくて聞きたくて でもやっぱ怖くて
見ないようにしてる自分
好きな人が居るかどうか気になってるんだけど
出典: You Your Yours/作詞:新井弘毅 作曲:新井弘毅
「君」の本当の気持ちを聞き出したい主人公。
「君」が主人公のことをどう思っているのか。
そもそも「君」には他に好きな人がいるのか、いないのか。
その答えがとっても知りたいのですが、なかなか勇気が出ません。
もし「君」に好きな人がいた場合、主人公は大きなショックを受けてしまいますからね。
理想の自分と現実の自分の間で苦しむ主人公
君が好きで好きで好き でもアピールなんて出来ない
勝ち気になんか出来ないよ、なんて臆病を言い訳にして
今日も遠くで君を見つめている
出典: You Your Yours/作詞:新井弘毅 作曲:新井弘毅
変わるチャンスが来るだろうと前向きになっていた主人公。
しかし、ここでまた弱気な自分に戻ってしまっています。
好きで仕方なのに、いや、好きで仕方ないからこそアピールできないのでしょうね。
「君」に少しでも近づくためには勝ち気でいきたいところ。
でも、それができない自分の臆病な性格に落ち込んでいるようですね。
臆病な部分を改善しないと…と思いつつも、結局見つめるだけの日々が流れていきます。
理想の自分と現実の自分の間で、激しく揺れている心情描写がとてもリアルですね。
ドラマのように、ある時を境にいきなり変わるなんてことはなかなかできないのです。
主人公は自分のことをどう思っている?
勘違いがたまに羨ましい
変に冷静で恥じらいがあって
勇気もなくて 愛嬌もなくて きっかけさえ掴めないでいる
出典: You Your Yours/作詞:新井弘毅 作曲:新井弘毅