夢への決意
I believe 痛むほど grow
僕は行くよ a long way togo
この日々を越えるため 刻んだ
胸を打つ音を今響かせ
出典: トニカ/作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央
夢に向かう長い道のりを進む決意が綴られています。
これから来る未来に対して、胸がワクワクするという方は少ないのではないでしょうか。
この詞には、胸の鼓動が聞こえてくるほどの夢を持とうというメッセージが込められています。
今の過ごしている辛い時間は、明るい未来のための投資です。
夢や目標は人生を豊かにするだけでなく、人を成長させる力も持っています。
2番の歌詞
進み続ける勇気
満ち足りた顔で笑う photograph いつかの friend 今どこに
追いかけた夢に追われる日々 僕は今もここにいる
退屈ってボヤいては 無意味に溶かした時間が
愛しくって 立ち止まりそうになるんだ
出典: トニカ/作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央
主人公は昔のアルバムを開いているのでしょうか。
疎遠になった友人や、アルバムの中に写る若い自分の笑顔に泣いてしまいそうになっているようです。
夢を追いかける主人公には年齢的なタイムリミットが迫っています。
学生時代の何気ない時間がどれだけ幸せなことなのかは、大人になってから気付くものです。
抜け出せない思考をまた loop
出口を探すよ 酷く足掻く姿 醜いとしたって
出典: トニカ/作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央
長い道のりの中で、弱い自分が何度も顔を出す瞬間があります。
しかし、主人公が諦めることはありません。
泥臭くても前に進み続ける勇気が今の主人公にはあるのです。
この部分では、苦労せずに辿り着ける夢などないということ伝えているのではないでしょうか。
詞を読んでいると、夢に向かって進み続ける勇気が乗り移ってくるようです。
この後にサビがあり、Cメロへ進みます。
人生で大切なもの
息をする音 進む足音
紡ぎ合う音 忘れずいること
出典: トニカ/作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央
たった2行の詞の中に、人生で大切なものが全て詰まっています。
それは、生きていることや夢を持つこと、人との繋がりや思い出があることです。
様々な人生の音に耳を澄まして、それらを噛みしめようというメッセージがこの詞には込められています。
特に、大切な人との繋がりや思い出は、これから先の人生でも自分を支えてくれるかけがえのないものです。
いくらでも手に入るというものではありません。
そんな日常の中にあるささやかな幸せに気づかせてくれる、優しい詞です。
そして、この後に最後のサビへと続き、曲は終わります。
三度繰り返されるサビ
繰り返す意味
【トニカ】にはサビが3回あり、変わった特徴があります。
その特徴とは、全て同じ歌詞を3回繰り返しているというところです。
世の中の楽曲の多くは、曲が進むにつれサビの文章も変えています。
そうすることで、聴いている人を飽きさせないようにするという効果があるからです。
すぐに飽きられるような楽曲は売り上げにも響いてきます。
ある意味、商業的な理由で行われる作詞の手法だともいえるのです。
ではなぜ、【トニカ】の歌詞ではそういった商業的な手法が使われていないのでしょう。
それは、作詞を担当した福島智朗さんの『伝えたい』という想いが強かったからではないでしょうか。
3回も繰り返すということは、歌詞の本質がそこに詰まっているということでもあります。
今一度サビの歌詞を振り返ってみましょう。