ここで曲の主人公が、真面目に相手に向かい合おうとする気持ちの持ち主だということが分かります。
パートナーに言われたら何よりもうれしい言葉を、やさしく語りかけてくれるのです。
「何千何万」どころの愛ではありません。
数えきれないくらいにたくさんの愛を乗せた言葉をストレートに伝えています。
「この先何が起こるか分からないけど、絶対に幸せにするから。」
そんな純粋な想いが伝わってきます。
ここで言う「雨の日」は「苦しいとき」、「晴れの日」は「楽しいとき」のメタファーでしょう。
どんなときにでも笑顔をくれた相手が、自分にとってかけがえのない存在だと気付きます。
そしてそれをいつでも与えてくれるように、精一杯頑張ると固く心に誓います。
描いてるのはどんな愛?
今の自分の気持ちは本物
僕らが選んだ 二人の未来に 確かなことはないけれど
何度繋いでも 繋いだ瞬間 心に触れるあなたの手と
出典: 結/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
未来への夢を見ている主人公ですが、現実的な一面もあるようです。
「結婚して、お互い上手くいかなくなったらどうしよう。」
幸せな未来を描いてはいるけれど、そんな不安があるのも確かです。
結婚したあと、長い年月が経ち、お互いの気持ちが変わることだってあります。
あのときはあんなに好きだったのに、上手くいかなくなってしまう。
そんなことだってあるでしょう。
でも、「何度もつないだその手は、自分の心とつながっている。」
主人公はそう確信しました。
将来どんなことがあろうとも、今の自分の気持ちには確信が持てるのです。
理想はほのぼのした愛
今をこれからも重ねたい
気がつけばそこにあるのが 愛であるように
出典: 結/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
主人公は、この先ずっと一緒にいると決意しました。
でも、どんな結婚生活を夢見ているのでしょうか?
それは幸せな日常にヒントが隠されているようです。
幸せな結婚生活を送るためには、特別なことをする必要はありません。
ただ今の幸せな日々を積み重ねることが、未来の幸せへとつながるというのです。
今の一瞬一瞬の時間を大切に、「あなた」と一緒に過ごす。
そして何年かたってふと気が付くことがあるでしょう。
「幸せだな」と。
そんなありふれた日常の延長線上にある愛こそが、主人公の求める愛のカタチ。
派手な演出や特別なサプライズなど必要ありません。
「あなたと一緒にいること自体が幸せだから。」
大好きな「あなた」といると、自然と一緒に過ごす素朴な未来を思い描いてしまうのでしょう。
時空を超えた愛がここに!
誰よりも 何よりも あなたを思っています
この先に待つ 何千何万の時を越えて
幸せの形より 永遠の長さよりも
確かな気持ち いつだってこの胸にあるから
出典: 結/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
主人公が描いているのは、時空を超えた愛です。
人生は100歳くらいで終わってしまうけれど、二人の前には「何千何万の時」がある。
そこには命を超えた愛があります。
「もうあなたしかみえない」という感情なのかもしれません。
「幸せの形」も「永遠の長さ」も「いつかは変わってしまうもの」として挙げられています。
しかし、そういった言葉よりも確かなことがあります。
それはここにある「確かな気持ち」。
「あなた」への限りない愛の気持ちを秘め、主人公の想像は膨らみ続けます。
おじいちゃんおばあちゃんになっても
泣いて 笑いあい 転び 支えあう
交わし続ける「ありがとう」
出典: 結/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
生涯共に生き抜くと考えたときに、まず頭に浮かぶのは老後のことでしょう。
年を重ねておじいちゃんおばあちゃんになっても、支え合える二人でいたい。
「常に感謝の気持ちを持っていれば、きっと支え合えるから。」
その気持ちがこれから先たくさん口にするであろう「ありがとう」となって表れるのでしょう。
もちろん辛いことはこの先たくさんあるけれど、どんなときにでも挫けずに支え合える。
それが主人公の思い描く理想の関係なのだと思います。
主人公の辞書には、「離婚」という二文字は存在しないようです。
新しい春に出会えた大切なつながり
誰よりも 何よりも あなたを思っています
言葉の中に 何千何万の恋をつめて
新しい この街を 少しだけ歩きたくて
あなたと生きる きっと 最初の春になる
出典: 結/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平