普段は言えない想いの数々

平日が奪う僕らの心

夕方が瞼に触れる 二人して寝ちゃってたみたいだ
昨日までの平日はまた 僕らの心をいくらか奪って

出典: まばたき/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平

やっと訪れた休日に、疲れ果てて2人で寝てしまった様子の君と僕。

窓から射し込んだ夕日が眩しくて、僕は先に起きることになります。

僕の方を向き、太陽に背を向けている君はまだすやすやと眠っていて……。

無垢な寝顔を見ていると、自然と君に伝えたいことが山ほど溢れ出してくるのです。

まるで心をすり減らしているかのように、一生懸命に仕事に打ち込む平日。

せっかくの休日に出かけることもなく眠る君を見ていると、その大変さがよくわかります。

この休みの間にやっとの思いで傷ついた心を修復し、また月曜日を迎える社会人の大変さ……。

多くの人が、思わず頷きたくなってしまうような光景です。

心配をかけまいと笑う君

wacci【まばたき】歌詞の意味を解釈!平日は僕らの心の何を奪う?君が抱く不安と涙の意味を読み解くの画像

眠ってる君の まつ毛についた一粒 光って
だけど君はきっと強がって 起きたらすぐ 笑うんだろう

出典: まばたき/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平

時にミスをして叱られ、自分を必要以上に責めてしまう君。

与えられた責任の重さに、思わず下を向きたくなってしまうこともあるでしょう。

しかし君は、隣にいる僕に弱音を吐くことはしません

眠っている君が1粒だけ流した涙に、その想いが全て詰まっているのです。

全てを話してくれないことを寂しいと感じながらも、そんな君が素敵だとも思っている主人公。

それならば君が起き上がって笑顔を作る前に、この気持ちを全て伝えてしまいたい……。

そう感じた僕は、メロディーに乗せて君への想いを紡ぎ始めます。

僕だけはずっと君の味方でいよう

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大丈夫って思わせるの ほんとに上手な君のことだ
心配しないで 我慢もしないで
例え 世界中が 君を見落としてたとしても

出典: まばたき/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平

僕が君に伝えたいこと、それは「無理をしないで」という心配の気持ちでした。

お互いに忙しい日々を過ごしていると、君の強がりに気がつけないことも多々あります。

しかし、同じように大変な日々の中で、少しでもお互いの気持ちに寄り添うことができたら……。

僕は世界中でもっとも君のことを愛している人間です。

頼るべき存在がいるとするならば、それは僕のことに違いありません。

言えずに溜まった気持ちの数々を決してないがしろにしないでほしい……。

小さな傷の1つ1つは、君の心が出しているSOSのはずです。

それらを取り繕い、笑顔を浮かべる君は、周りから見ればあっけらかんとした人間に見えるでしょう。

「あなたは悩みがなさそうでいいね」と思われることもあるでしょう。

しかし僕は、僕だけは、君の本当の気持ちに気がついています

周りがどんなに敵ばかりでも、僕だけは君の味方であり続けたいと誓うのです。

答えを求めているわけではない問いかけ

君が抱いている不安とは

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僕が君を見逃さないよ どんな涙も逃さないよ
君のことをもう離さないよ いつも君の味方でいたいよ
悲しい想い もうさせないよ いらない不安は抱かせないよ
君を守らせてくれないか
僕に守らせてくれないか

出典: まばたき/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平

どんな毎日を送っている人にとっても、少なからず明日への不安があるものです。

社会人も学生もみな同じ、「何が起こるかわからない明日」は、誰にとっても不安なものなのです。

そんな不安に頭を悩ませていると、何でもないようなことさえも不安に感じてくるもの。

ついには隣にいる存在ですら、「いなくなってしまうのではないか」と疑ってしまうことになります。

僕が君にしてあげられるのは、プレッシャーを減らすことでも、代わりに責任を負うことでもありません。

ただ毎日同じようにそばにいて、「変わらない愛」を伝えることだけなのです。

それは簡単なように見えて、実は難しいこと。

しかしその「変わらない愛」こそが、疲れた心を癒す万能薬になるのです。

他でもない僕に守らせてほしい

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