ここでの「ドレミ」は「日常」を表わしています。
いつもどおり、友人の君(ファ)と一緒に登校する時間。
後ろから君が駆け寄ってくる足音が聞こえてきます。
そして、変わらないと思っていた日々に変化が訪れるのです。
ある日 偶然 もしかしたら自分は恋をしてるって知って
僕は急にどういう態度で君に接すればいいのかな
ドレミ ドレミ ドレ
出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
主人公は、ただの友人だと思っていた君に恋心を抱いていることに気付いてしまいます。
一気に段階を飛び越えてしまい、気持ちの整理が追いつかないようです。
君という存在が友人から好きな人へと変わり、新たな日々が始まります。
初めての感情
こんな好きになると思っていなかった
夢中になるなんて生まれて初めてさ
一日中 うわの空
君を想うと何だか切なくなる
こんな好きになると思っていなかった
一生分の“好き”を使い果たしそうだ
口に出せない言葉 飲み込んだまま
ドレミが止まらない
経験不足の恋さ
出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
君のことが好きだと気付いた瞬間から、主人公は君のことばかり考えてしまいます。
そして、人を好きになると楽しい感情ばかりだけではないことにも気づくのです。
好きだからこそ胸が苦しくなったり、切なくなったりもします。
この止まらない想いを君に伝えるべきかどうかを主人公は迷っているようです。
しかし、告白に失敗すれば友人関係も失ってしまうかもしれません。
そんな、「ドレミ」という段階を守ろうとする葛藤が見受けられます。
2番の歌詞の解釈
片思いでもいい
風が過ぎるように 一瞬だった
いきなり ドレミにやられてしまった
慣れてない僕はどうすればいいのか
ぎこちなく君を見て微笑(ほほえ)んでいた
まさか 一番 ありえないと思ってた君に恋するなんて
僕がちょっと恥ずかしくなってぶっきらぼうな態度とっちゃいそう
ドレミ ドレミ ソラ
出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
主人公は君に気持ちを伝えることを諦めてしまいました。
まだ友人関係を守りたいという気持ちが勝っているのでしょう。
突然恋することなんてありえないと、自分にいい聞かせています。
しかし、もう普通に話すこともできないほど君のことが好きなのです。
だってそんなことは想像できなくて
出会ったばかりの僕たちに戻るのか?
知らないうちにこっそり
催眠術を かけられたみたいさ
だってそんなことは想像できなくて
だから人生はきっと面白いんだ
うまくいくかどうかは わからないけど
ドレミを楽しもう
片想いは無意識さ
出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
告白が失敗して、友人関係にも戻れなくなるなんてことは主人公には耐えられません。
今は片思いの状態を楽しもうという結論にいたるのです。
しかし、いつかは気持ちを伝えなければという未来への不安も感じさせます。
恋に段階は無い
君と出会うまで 何かがいつも足りなかった
何となく 違うなとピンと来なかったんだ
(フィーリング)
それは理屈じゃなくて
(スキップしてる)
本能なんだ
ドレミの“ファ”
出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
もし君を失ってしまったら、友人関係だけでなく、当たり前の日常も失ってしまうことに気づきます。
今までは君がいなくなるかもしれないなんてことは考えもしなかったのでしょう。
綺麗な日常を鳴らすには、君(ファ)の存在が不可欠なのです。
もっと好きになって 何が変わるんだ
昔の二人には戻れないと思う
恋はいつも突然
ドレミの“ファ”をすっ飛ばし(て)来るんだ
ドレミ ドレミ ドレ
出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
恋をしたことがなかった主人公は、人を好きになることに段階があると思っていました。
少しずつ相手のことが好きになり、そして恋に変わるという。
しかし、実際は一瞬で恋に落ちてしまうということに気づいたのです。
恋に落ちてしまうと、今までのように友人として君を見ることができません。
全くの別人に感じてしまうほどです。
このまま、片思いを続けた先には一体何があるのか。
主人公にとっては未知の世界です。
この後に1番のサビと同じ歌詞が続き、曲は終わりを迎えます。