もう会えなくなったけど…

恋しくて目を閉じれば
あの頃の二人がいる
サクラ色のあなたを忘れない ずっとずっとずっと

出典: サクラ色/作詞:アンジェラ・アキ 作曲:アンジェラ・アキ

今はもう離れ離れになってしまった「あなた」。

しかし「あなた」と楽しい日々を過ごした思い出は、いつまでも鮮やかに残り続けます。

この主人公にとって「桜の時期=あなたとの楽しい日々」というイメージがあるのでしょう。

つまり「サクラ色のあなた」とは、幸せだった頃の「あなた」を指しているのだと思います。

会えなくなったとしても、主人公にとって決して忘れられない人。

それが「あなた」という存在なのだと推測できますね。

2番~ラストの歌詞

「あなた」がいない状態で夢を追う日々

あなたから離れて 自分を知った
夢に近づきたくて もっともっともっと

出典: サクラ色/作詞:アンジェラ・アキ 作曲:アンジェラ・アキ

2番に入ると、今度は主人公が夢を追いかけていた頃について描かれています。

何らかの理由で「あなた」と離れ離れになった主人公。

そんな主人公は、夢に近づくために必死で頑張る日々を送り始めます。

もしかしたら「あなた」と離れた理由は、主人公の夢が関係していたのかもしれませんね。

今までは「あなた」がいる生活が当たり前だった主人公。

しかし、夢を追っていたこの頃は「あなた」に頼ることが一切できません。

そんな寂しい生活を通して、改めて自分のことを見つめ直すことができたのでしょう。

ちなみに、アンジェラ・アキさんはワシントンD.C.でずっと夢を追っていました。

昼間は会社で働き、夜はバーなどで音楽活動をするというハードな毎日をこなしていたのです。

ここの歌詞の部分は、そんな大変だった下積み時代を描いているのでしょう。

自分の夢を否定されたとしても…

否定の言葉に押しつぶされても
這い上がり戦い続けた

出典: サクラ色/作詞:アンジェラ・アキ 作曲:アンジェラ・アキ

夢を追うというのは、楽しいことばかりではありません。

時には辛い言葉をぶつけられることもあるでしょう。

この歌詞の主人公も「否定の言葉」を言われて、ショックを受けたと思います。

頑張っている時に、夢を否定するような言葉を言われたらモチベーションも下がってしまいがち。

しかし、それでもこの主人公はめげなかったのです。

きっと「絶対に夢を叶えたい」という強い思いがあったからこそ、頑張り続けられたのでしょう。

アンジェラ・アキさんは本気で夢を叶えようとしていたのだな」と思える歌詞ですね。

苦しい時こそ昔の自分を思い出す

苦しくて目を閉じれば
あの頃の自分がいる
サクラ色の私を忘れない ずっとずっとずっと

出典: サクラ色/作詞:アンジェラ・アキ 作曲:アンジェラ・アキ

どんなに苦しいことがあっても、大変だった下積み時代を思い返せばまた頑張れる。

ここの部分には、そんなメッセージが込められているような気がします。

「サクラ色の私」とは、下積み時代を過ごしていた自分のこと。

どんな時でも初心を忘れてはいけない」と伝えているのでしょう。

「Home」で登場する一節が含まれている…!?

「ふるさと 心の中で今でも優しく響くよ」
そんな歌が聴こえる

出典: サクラ色/作詞:アンジェラ・アキ 作曲:アンジェラ・アキ

「ふるさと~響くよ」の部分に注目してみましょう。

実はこれ、アンジェラ・アキさんの「Home」という楽曲に登場する一節。

きっとアンジェラ・アキさんにとってワシントンD.C.は故郷なのだと思います。

青春時代や下積み時代を過ごした大切な場所ですからね。

なので、故郷のことについて歌っている「Home」の一節をここに持ってきたのでしょう。

ふとした時に思い返すのは、懐かしい故郷の風景。

そんなニュアンスが込められているのだと思います。

楽しかったことも辛かったことも忘れない