長く愛される音楽
結成時には生まれていなかったファンも
REBECCA(レベッカ)のデビューは果てしなくさかのぼり、1984年4月になります。
今彼らの音楽を聴いている世代でも、まだ生まれていなかったという人も少なくないかもしれませんね。
デビュー当時は強いロック調の楽曲が多く、キーボード担当のメンバーがいたせいか、当時では珍しいシンセサイザーも使用されていました。
弦楽器と打楽器だけでは表現しきれない、繊細な音が作られています。
1980年代ですから、まだ女性がヴォーカルを務めるバンドは日本では珍しく、またヴォーカル以外の楽器メンバーが全員男性という構成も新鮮でした。
後にREBECCAがブレイクしてから、このような構成のグループが増えたことは間違いありません。
そういう意味でも、REBECCAは多くの音楽シーンに影響を与えた存在であったと言えます。
何度かメンバーチェンジをしてきたREBECCAですが、現在は4人で活動しています。
NOKKO(ボーカル)
土橋安騎夫(キーボード)
高橋教之(ベース)
小田原豊(ドラムス)
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/レベッカ_(バンド)
解散しても求められたもの
1985年に発表された3枚目のシングル曲「ラブ イズ Cash」でブレイクしたREBECCA。
同じ年に4枚目のシングル曲「フレンズ」が大ヒットを生み、REBECCAは多くの人に知られ、愛されるバンドとなりました。
ヴォーカルのNOKKOの歌唱力の高さには、後にデビューを果たし活躍する女性ヴォーカリストたちの多くが刺激を受けています。
ロック色の強かった楽曲もポップ方面にシフトしていきますが、NOKKOの力強い歌唱は、たとえバラード曲であってもうかがうことができるでしょう。
今でも聴かれ続け、愛され歌われ続ける9枚目のシングル曲「MOON」など、多くのヒット曲を出しながらも、REBECCAは1990年のツアー最終公演をもって活動を休止します。
そして翌年、1991年2月には、信じたくなかった正式な解散が発表されました。
これに衝撃を受けたファンも多く、今風に言うなら「REBECCAロス」になった人も多かったでしょう。
しかし、1995年に起きた阪神・淡路大震災の際、復興支援を目的として1度限りの再結成。
5月に2日間だけのライブを行いました。
本来は1日限りだったのですが、あまりに好評であったため、追加公演されたそうです。
それほど多くのファンがREBECCAを待っていたのでしょう。
楽曲は生き続ける
異例の起用
1991年に解散したREBECCAでしたが、1999年にフジテレビ系で放映されたドラマ『リップスティック』の主題歌に、大ブレイクの引き金となった「フレンズ」が起用されます。
リミックヴァージョンではありますが、それをきっかけにREBECCAは2000年に再結成。
通算15枚目となるシングル曲「神様と仲なおり/HELLO TEENAGE」をリリースしました。
しかし、この年にはライブが開催されることもなく、次の楽曲が発表されることもありません。
正式に解散や活動終了の発表もないまま、自然消滅のように終わっていました。
REBECCAの復活・再結成を待っていたファンにとっては非常に辛い時期だったと言えます。
もちろん、彼らもきっと大変だったのでしょう。
改めて出発
REBECCAの公式サイト自体は長く存在していたようで、2015年4月に、同年8月にライブを開催するという発表がされました。
3度目の再結成となり、ライブを行うのは実に20年ぶりとなることもあって、待ち望んでいた多くのファンを喜ばせます。
NOKKOはソロ活動も行っていましたが、やはり「“REBECCA”を見たい!」という情熱が、ファンにはありました。
NOKKOは再結成に踏み切った理由について「封印していたレベッカの楽曲群を改めて聴いて新鮮さを感じた」ためであると語っている。この再結成についてはファンのみならず、芸能界各所からも大きな反響が上がっており、横浜アリーナにはライブ鑑賞に多数の芸能人が訪れた。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/レベッカ_(バンド)
この年の大晦日に初めて「NHK紅白歌合戦」に出場しますが、その後またしばらくは活動の継続も終了もアナウンスされることはなく、ファンはまた心配することになります。
しかし2017年にはようやく全国ツアーを開催することが発表されたのです。
このツアーの様子はDVD及びBD化され、まだ入手することができますよ。
ヴァージニティー
表記は変わっても
REBECCAの2枚目のシングル曲であった「ヴァージニティー」ですが、当時はさほど売れませんでした。
その後にヒット曲が出てからも、アルバムには収録されていますが、特に大きな記録も持っていません。
それなのに何故か、楽曲の発表から実に15年後となる1999年に、テレビドラマ『リップスティック』の挿入歌に起用されました。
楽曲のタイトルも「Virginity」と英語表記に。
原曲(シングルリリース時)は「ヴァージニティー」、リミックスやライブヴァージョンは「Virginity」としていたようです。
収録されているアルバムによって表記が違いますが、このような違いであると覚えておいてもらえればいいと思います。