『ロード』が生まれたきっかけは1通のファンレターだった

この曲の制作秘話は実話であることが知られていますよね。

実際、どんな真実から生まれた曲なのか、調べてみました。

1987年冬、当時の「TROUBLE」のファンである一人の少女(当時19歳)から、高橋ジョージの元に届けられたファンレターが、本曲誕生のきっかけである。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ロード_(THE_虎舞竜の曲)

なんときっかけは、”ファンレター”だったのです。

アーティストにとってファンレターはよくある嬉しいファンとのつながりだと思います。

しかし、この曲背景にはとても悲しい真実が。

その手紙は、「現在子供を妊娠していて、相手の彼はバツ1で一児の父。しかし『もう子供はいらない』と言っている。彼にどう打ち明けたら良いのか」という相談の内容であった。その後、春に出産することになったが、その春を迎える前に彼女は音信不通になっていて、“どうしたものか”と高橋が思い悩んでいたところ、交通事故で胎児とともに死亡してしまったという。これを知らされた高橋は衝撃を受けて本作を作ったという。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ロード_(THE_虎舞竜の曲)

あまりにも衝撃過ぎますね。

初めて知った方は、改めて今ロードを聴いてみてください。

涙が出ちゃうくらい切ない真実から生まれた楽曲でした。

実はカップリング曲だった「ロード」

【THE 虎舞竜/ロード】歌詞の意味を今こそ考える!涙が止まらない物語は実話が元ってホント?!の画像

衝撃的な誕生秘話がある「ロード」ですが、実はもともとはカップリング曲でした。

シングル1992年にリリースされた「こっぱみじんRock'n Roll」です。

このカップリング曲として制作されたのですが、有線放送で流したところ人気に火が付いたのだとか。

後の1993年1月にリリースされたシングルとしての「ロード」は1992年の原曲とイントロ部分が変わっています。

このタイミングで「TROUBLE」からバンド名も「THE 虎舞竜」に変更されましたね。

なんとこの「ロード」は累計約200万枚以上の売り上げを記録し大ヒットに!

その年の「日本有線大賞・有線音楽優秀賞」「全日本有線放送大賞・特別賞/審査委員会最優秀賞」を獲得。

さらに「日本レコード大賞・ヒットシングル賞」「日本ゴールドディスク大賞・ベスト5シングル賞」も。

CDの売れる時代でもあった90年代に誰もが認める名曲となったのです。

残念ながら、最初の音源を聴き比べてみようと思いましたが見つかりませんでした(涙)

それにしても、なぜカップリング曲としてリリースしたのでしょうか。

今聴いてもいい曲だなぁと思うので、カップリング曲ではもったいない程です。

後世に伝えたい名曲

ファンの女の子に起こってしまった悲劇を高橋ジョージが楽曲にした「ロード」。

「高橋ジョージ」にとっては、いつの間にか音信不通になってしまった彼女がきがかりだったのでしょう。

事故を知ったときは衝撃を受けたといいます。

この楽曲彼女へ手向けるためのものだったのかもしれませんね。

今の時代にも響く歌詞なので、ここからは歌詞の意味を読み解いていきたいと思います。

「ロード」が一人でも多くの方に知っていただけますように!

「ロード」THE 虎舞竜

『ロード』プロモーションビデオ/THE 虎舞竜

まず最初に見ていただきたいのが「ロード」のプロモーションビデオです。

高橋ジョージが主人公となって演じていますね。

切ない表情と歌詞、メロディが今聴いても胸に刺さります。

曲を聴きながらぜひ歌詞の意味にも注目してみてください。

1年前の思い出

ちょうど一年前に この道を通った夜
昨日のことのように 今はっきりと想い出す
大雪が降ったせいで 車は長い列さ
どこまでも続く赤いテールランプが綺麗で

出典: ロード/作詞:高橋ジョージ 作曲:高橋ジョージ

出だしから”1年前”のことに触れています。

1年前に同じ道を取った夜の記憶がフラッシュバックしてくるのでしょうか。

渋滞をしていたという記憶、長く続く車のテールランプまで鮮明に覚えているようです。

1年前の同じ時期、主人公の記憶に永遠と残る何かがあった事がわかりますね。