曲は「壊れそうに街が泣いてんだ」という歌詞から始まります。
このときMVの映像では、乾いた土地が広がっていますね。
何もない場所に立って、聞こえてきた泣き声に耳を澄ます。
それは、崩れ去ってしまった過去が叫んでいる声かもしれません。
変えられない過去、どうしようもできない後悔。
そういったものを抱えて、人はみんな生きている。
そんな人々のやるせなさを「街が泣いてんだ」と表現したのだと思います。
また、乾いた土地の景色は、荒れ果てた人々の心そのもの。
何もなくなってしまった人々の心に、潤いがもたらされる日はくるのでしょうか?
犠牲の上にある未来
「そこで何かを 心情」という歌詞のときには、MVで廃墟の映像が映されます。
崩れ落ちた建物の中。過去には、その場所にもいろいろな思い出があったはず。
無くなってしまった大切なものたち。
それらを廃墟の中から見つけ出すことはできるでしょうか?
たとえば、そこで生きていた人たちの「心情」とか……。
過去にあったはずのもの。
今は消えてしまったもの。
それらを感じながら、自分たちは道を切り開いていく。
顔も知らない他人の犠牲の上に、自分たちの未来がある。
この歌詞と映像からは、そんな深い想いが込められているように感じます。
ラストシーンに込められた想い
囚われていた過去から抜け出した
映像に色がつく瞬間、曲では「抜け出そう」と歌っています。
それまでのBiSHのメンバーたちは、ずっと荒廃した世界にいました。
何もかも失くしてしまった世界で、何かを見つけだそうと必死になっていた彼女たち。
MVの最後で彼女たちは、大切なものを見つけ、荒廃した世界から抜け出すことに成功したのではないでしょうか?
未来に向かって走り続ける覚悟が決まったとき、モノクロだった世界に光が射したのだと思います。
彼女たちが抜け出したのは、囚われていた過去。
未来へと足を踏み出すと、そこには光が射していた。
その様子がラストのシーンで表現されています。
自分たちへの期待
アウトロでBiSHのメンバーたちは、横一列に並んで前へと歩き出します。
これは、メンバー全員の心がひとつになったことを表しているのではないでしょうか?
MVのラストシーンで彼女たちが歩いている場所は、決して華やかな道ではありません。
しかし、どんな道でも仲間と共に歩いていく。
たとえ、そこに光や希望が見出せなかったとしても構わない。
そんな想いが、彼女たちの堂々とした姿から伝わってきます。
このMVに込められていたのは、BiSHの覚悟と決意。
そして、未来の自分たちに向けた期待なのだと思います。
最後に
『stereo future』は、格好良いだけでなく、BiSHの底力を感じられる曲でした。
全力で未来へと立ち向かっていく。
曲からもMVからも、彼女たちの強い信念が伝わってきます。
厳しい現実に負けない心を持ったBiSHだからこそ、この曲を歌い上げることができたのでしょう。
彼女たちがこれからどんな道を歩いていくのか。
今後の活躍に期待が高まります。
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