今は昔と違って、「本当に好きになってしまった。でも友達を超えた恋人になるには、どうしたらいいのか・・・。」と葛藤する一節です。
今までの関係を崩すというリスクを負ってまで好きだと伝えたい気持ち。胸がキュッとなってしまいませんか?
トップ3の発表!
第3位「7 Years / Lukas Graham」
自分が幼い頃にお父さんが言ってくれた言葉を思い返し、今に至る自分をストーリー仕立てにして歌っています。
誰にとっても親の存在は大きなものですよね。自分をそんな親に照らし合わせて歩んできた人生を見つめています。
そんな曲ですが歌詞から自身の父親の偉大さが伝わってきます。
グラミー賞にもノミネートされましたが、そんな「父」の存在があったからこそ出来上がった曲です。
また、この曲の素敵な部分は単に今までの人生を懐かしんで両親に感謝するだけの歌ではないということです。
後半に入ると、視点は30代以降の未来に向けて気持ちを前向きにしていることからそれが窺えます。
それどころかもう60になった時に自身が世界をどう思っているかまで考えていて、凄く意識が高く遠い所にあるのです。
そうした前向きな強さが織り込まれている所もとてもいいところではないでしょうか。
第2位「(Everything I Do) I'll Do It For You / Bryan Adams」
映画「ロビンフッド」の主題歌となったこの曲。本人の書いたバラードの中でも圧倒的な人気を誇ります。「
自分の愛する人のためなら命を削っても構わない。」というまっすぐな愛情と、強いメッセージが込められている名バラードですね。
壮大な曲を書くのを得意とする彼の意気込みも感じられ、メロディ、歌い方、あらゆる要素から感動が沸き起こります。
下の部分の歌詞がまさに「君のためなら死んでもかまわない!」と言っている部分ですが、曲の中でも一番情熱的に歌われています。
Walk the wire for you, yeah, I'd die for you
出典: (Everything I Do) I'll Do It For You / 作詞:B. Adams, R.J.Lange 作曲:B. Adams, R.J.Lange
歌詞もメロディもとにかく共通するのは「ストレート」であるということ、そして多少の誇張表現です。
これぞ欧米のラブソングというべき「強さ」を感じさせ、理屈ではなくとにかく直球勝負でぶつかります。
洋楽のラブソングの魅力はここで、日本語の曖昧さを美徳とした詩的・文学的な表現とは違う面白さでしょう。
これは英語と日本語の違いでもあって、英語は「する」的言語であり日本語は「なる」的言語といわれます。
「死んでも良い」などと日本語では恐れ多くていえませんが、それをいえるのが英語という言語の強さです。
日本語では表現出来ない情熱と魂の表現方法をエッセンスとして詰め込んだ名曲なのではないでしょうか。
いよいよ第1位!
第1位「My Heart Will Go On / Celine Dion」
感動を呼ぶ洋楽として欠かすことができないのはこの曲ですね。
映画「タイタニック」の主題歌として誕生したこの曲ですが、映画を見た人であれば感動のシーンの数々が頭の中に蘇ってくることでしょう。
それだけでなく、1つの曲としても感動を呼ぶことができますね。
Celine Dion自身のキャリアの中で最も大きく飛躍できた曲になりました。
洋楽をそれほど聞かない人でも知っている方が多いですが、年代・ジャンルに偏らず、是非いろんな方に聞いてほしいですね。
映画に重ねてみると、この曲は老境に達したローズがジャックとの恋を思い出して振り返った思い出の歌なのです。
ローズは約束を守り、孤独で大変な世の中でも強く生き続け、どんなに年老いて尚心はジャックに寄り添っています。
タイトルにあるように、ローズの心は自分を家の柵から解放し自由にしてくれたジャックのものなのでしょう。
命の恩人であり、生き方を変えるきっかけとなったジャックはローズにとって恋愛を超えた崇高な存在なのです。
文化圏別にある音楽の違い
洋楽で感動する曲を拝聴すると、音楽に感動する気持ちは世界共通でも表現の仕方はそれぞれに違うことが分かります。
洋楽はとにかく余計なひねりをつけず直球勝負で自分の気持ちを具体化して相手に伝えるのが好まれるのです。
一方邦楽では情景に喩え、間接的な表現で気持ちの深さを丁寧に表現し歌い込むという文化があります。
これはどちらが良い悪いというより、どちらも美しくそれぞれに魅力的な表現でありましょう。
それぞれの音楽を聞き比べてみると、そこからまた違った発見があって面白いのではないでしょうか。