デビュー20周年
新たな『名探偵コナン』のテーマ曲
その記念すべき年の最初にリリースされたのが42枚目となる本作を含む両A面シングル。
タイトルは「薔薇色の人生」と「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない」。
1月5日と12日に放送されたスペシャル版『名探偵コナン 紅の修学旅行』のテーマ曲として書き下ろされました。
この2曲について「主題歌とオープニングテーマ」と各情報サイトで書かれていますが、実際は違います。
これは放送前のプレスリリース情報をそのまま使っているからでしょう。
スペシャル版ではいつものようなオープニングテーマがありませんでした。
「薔薇色の人生」は1月5日放送「鮮紅編」のエンディング。
そして「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない」。
この曲は12日放送「恋紅編」の劇中歌とエンディングに使われました。
ただし、12日放送ではクレジットとともにこの曲が流れたあとも物語が続きます。
1時間の拡大枠スペシャル版ということで通常回とは違うテーマ曲の使い方がされていました。
倉木麻衣と『名探偵コナン』
倉木麻衣が『名探偵コナン』のテーマ曲を書き下ろしたのは2000年の「Secret of my heart」が最初。
以来、今回のスペシャル版までに21曲を手掛けており、これに2曲が加わりました。
ZARDやB'zなどコナンのテーマ曲を複数手掛けたアーティストはいますが、倉木麻衣は断トツです。
『名探偵コナン』にとってテーマ曲の常連といってもいいでしょう。
倉木麻衣が歌う「和」の世界
清水寺
倉木麻衣自身、スペシャル版を意識して書き下ろしたと解説しています。
古都を意識してか和風なバラードが情感たっぷり。
倉木麻衣が書いたコナンの曲としては劇場版とTVシリーズで使われた「渡月橋 ~君 想ふ~」の流れにあります。
スペシャル版コナンは京都への修学旅行中に事件が発生。
京都の名所が次々出てくるのですが、最も重要な舞台となるのが清水寺で、歌詞にも出てきます。
清水寺はスペシャル版の内容とこの曲、そしてMVをつなぐキーワードです。
バックストーリー
恋の成就
スペシャル版『名探偵コナン 紅の修学旅行』放送後、視聴者の大きな反響を呼んでいます。
それはバックストーリーである主人公とヒロインの恋に新展開があったこと。
通常回では小学生の江戸川コナンをこのスペシャルでは本来の高校生工藤新一の姿で登場させていました。
これはヒロイン毛利蘭との恋を展開させる設定といえます。
その舞台装置が京都への修学旅行と清水寺と考えてよいでしょう。
通常のシリーズでは二人に距離を置いた設定を一気に縮めているのです。
つまりスペシャルではバックストーリーを浮上させ、事件の解決とダブルで物語が進むひねりが利いていました。
「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない」は恋の劇伴の役割を果たしています。
ショートバージョンとフルバージョン
スペシャル版で流れた楽曲と先行して公開されたMVはいずれもショートバージョンでした。
MVのフルバージョンは3月20日にリリースされたCDのうち初回限定版にのみに収録。
歌詞も映像もフルバージョンでご覧いただきたいところです。
だけど、ここでお見せできるのはショートバージョンなのをご了承ください。
興味のある方はフルバージョンの方を入手してください。