倉木麻衣【きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない】MV解説！幻想的な星空にうっとり

MVのイントロは星空に浮かぶ月をバックにゲート（門）が映し出されます。

ゲートにはシンボルがぶら下がっていますが、何か分かりません。

このゲートは窓枠であることが少し後のシーンで分かります。

太陽と月は陽と陰の対比として捉えられることが多いです。

また月は女性との関りが深い存在でもあります。

Aメロの歌詞をご覧ください。

男女二人の視点が交錯しているように思われます。

「二人」は太陽と月であると同時に、コナンの物語では工藤新一と毛利蘭を指しているのでしょう。

工藤新一が幼児化したコナンであることは周囲にも秘密になっています。

幼児化する原因となった黒の組織に命を狙われるからで、毛利蘭も知りません。

コナンが工藤新一の姿に戻る解毒剤も効果が一時的です。

二人は会いたいときに合えないもどかしさがあります。

倉木麻衣がいるのは寝室で衣装もシーツも白。

ゲート（窓枠）は内と外を区切る境界を表現していると思われます。

振り向いて月を見上げる倉木麻衣。

ここで歌詞に清水寺が出てきました。

スペシャル版では「鮮紅編」の冒頭と「恋紅編」の後半に紅葉に萌える清水寺のシーンが出てきます。

ステージは清水の舞台。

ここでMVの画面は赤に染まります。

白髪のショートで赤いミニのスパンコールドレス姿の倉木麻衣がサビになるBメロを歌います。

清水の舞台は工藤新一と毛利蘭がツーショットで記念撮影するシーンとして描かれていました。

「恋紅編」では二人のキスシーンか、という場面でこの曲が流れています。

そして一番盛り上がったところで、このBメロを被せてありました。

歌詞とアニメのシーンをシンクロさせるいかにもという演出です。

二人の恋物語がコナンのバックストーリーにあるのはすでに述べた通り。

スペシャル版はその恋を進展させるために作られた物語といってもよいでしょう。

黒髪に白いドレスと白髪と赤いドレス。

二人の倉木麻衣は太陽（赤）と月（白）を表していると思われます。

月は太陽によって光り輝くように互いに切り離せない存在で、恋人同士の関係にも当てはめられるのです。

Eternal Moon（永遠の月、不滅の月）の歌詞と共に写し出されるシーン。

月をバックに窓の外で二人の倉木麻衣が向かい合っています。

スペシャル版コナンの二人を思い描きながら、普遍的な恋人同士の愛を歌う。

それがコナンファンだけでなく、誰の心にも響いてくるのです。

歌とMVは間奏を挟んでロングバージョンのパートになります。

2番のAメロは白の倉木麻衣が恋の想いを切々と歌っていきます。

一瞬写し出される指針が三日月の形をした日時計、つまり月時計。

月光のようにあなたへの想いも時に捕らわれない永遠で不滅というのでしょう。

Bメロのリフレインは白と赤の倉木麻衣が交互に歌います。

スペシャル版コナンではキスをするのかという場面。

しかし工藤新一の解毒剤が切れかけて寸止めに終わりました。

お互いの気持ちを確かめられないもどかしさを抱えたまま物語は終盤に向かい、答えはおあずけに。