「青春と一瞬」
若者たちの歌
今回ご紹介するのは、マカロニえんぴつの「青春と一瞬」です。
どこか懐かしさを感じるメロディで奏でられる、青春時代の歌。
青春を謳歌する若者たちの姿を描いていますが、当時を思い出す大人たちの心にも響く楽曲です。
当時を思い返すと、切なくなったり、懐かしくなったりする青春という季節。
今回は彼らが「青春と一瞬」というこの楽曲に込めた意味を解説していきます。
MVはこちら

まず、「青春と一瞬」のMVをご紹介します。
この楽曲における青春というものを、そのイメージ通りにビジュアル化した作品です。
制服や青い空、10代の女の子のはしゃぐ姿。
青春というテーマから連想するイメージを映像として捉えています。
このMVによって伝わってくる印象が、楽曲内ではどのように表現されているのでしょうか。
早速、冒頭の歌詞から紹介していきましょう。
青春が意味するもの
青春の1ページ
書いて 消して 悩んで出した定理は
居眠りの午後三時半に見失った
出典: 青春と一瞬/作詞:はっとり 作曲:はっとり
青春の1ページを切り抜いたような冒頭の歌詞。
ここでは、学校の授業で習った定理のことをいっているのでしょう。
授業の中で習って、一生懸命覚えた定理も、日が暮れ始める頃には忘れかけている。
毎日を無為に過ごすことができるのも、学生時代の特権ともいえます。
色鮮やかな日常
全部ぜんぶ 学んでド忘れしたい
無限の宇宙を自転車で駆け抜ける
出典: 青春と一瞬/作詞:はっとり 作曲:はっとり
勉強したことが頭から抜けていくほどに、毎日が楽しい。
部活や友人との何気ない時間など、毎日が新鮮で輝いているのを感じます。
自転車での帰り道に坂を下ったり、街を駆け抜けたりした時の風が気持ち良い。
無知であるがゆえに怖いものが無いのが若者の強さです。
大人がこれを聴いても、青春を思い出して懐かしむことができるような鮮やかな言葉たちです。
素晴らしい日々
語り合ったりたまに泣いたりできるくらいの
すばらしい日々をくれ
出典: 青春と一瞬/作詞:はっとり 作曲:はっとり
まだ行動範囲が狭い、高校生や中学生といった年代。
そんな年代の中で、退屈を消しされるのが友達の存在です。
悩みや、その日あった出来事を語り合うだけで時間を潰せる大切な存在。
泣いていても寄り添ってくれて、喧嘩をしても仲直りできる友人がいるからこそ知れる感情が沢山あります。