「恋人ごっこ」の果てにマカロニえんぴつが選ぶ運命に注目!
「恋人ごっこ」は2020年2月にリリースされた配信シングル。
2ndフルアルバム「hope」(2020年4月発売)の収録曲にもなっています。
2020年2月開催の「マカロックツアーvol.9」ではSaucy Dog(サウシードッグ)と対バン。
ますますマカロニえんぴつ(マカえん)が好きになるというマカロッカー(ファン)もたくさんいるでしょう。
はっとりさんが作詞作曲した「恋人ごっこ」ではこじれた恋の切ない思いが綴られています。
とくに恋愛関係がなかなか上手くいかないと悩んでいる方に刺さるのではないでしょうか。
果たしてどんな運命を選ぶのかが見どころの歌詞を紐解きます。
1番の歌詞をチェック
伝えられなかった思い
「ねえ、もう一度だけ」
を何回もやろう、
そういう運命をしよう
愛を伝えそびれた
でもたしかに恋をしていた
恋をしていた
出典: 恋人ごっこ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
いきなりサビから始まります。
ひとくちに男女の恋といっても、様々な状態があるものです。
この歌物語の男性主人公には恋の相手がいましたが、それは過去の話。
思いは伝えられませんでした。
これが歌物語の現在の状態です。
そうすると冒頭の3行は、男性自身の伝えられなかった思いになります。
ただ、男性は「あと1回だけ」を何回も、何をやりたかったのでしょうか。
この点についてはご想像におまかせ!
丸投げのまま進めましょう。
とはいえ、こうした思いが綴られることで、男性がしたかったことはもうできなくなったことが伝わってきます。
別れたのか、そもそも両思いのつき合いではなかったのか、少なくとも現在ラブラブ状態ではありません。
叶わなかった運命があるということ。
それにもかかわらず「あと1回だけを何回もやる運命が良かった」という男性の思いが読み取れます。
恋人ごっことは?
缶コーヒーで乾杯
シーツは湿って
どうにもならない二人だ
言う通りにするから、
恋人ごっこでいいから
今だけ笑っていてほしい
出典: 恋人ごっこ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
タイトルが登場しました。
さて、どういう意味なのでしょうか。
男性と女性の恋愛関係は、子どもがする遊びのような真似事でしかない。
そんなニュアンスが感じられます。
例えば「家族ごっこ」であればお父さん、お母さん、お兄さん、妹といった役を演じるわけです。
同じように、彼氏と彼女のフリをしているだけであって、本当のカップルではないのでしょう。
しかもベッドの上でコーヒーをこぼしたのか、それとも他のものでじめっとしてしまったのか。
とにかく親密な間柄ではあります。
男性自身は女性のことが大好きでたまらないけれども本命彼氏にはしてもらえず、キープ彼氏。
こうした想像が膨らみます。
何でも言いなりになると女性にすがっているところが切ないですね。
サビの歌詞をチェック
本命彼氏の存在
余計な荷物に気付くのは
歩き疲れた坂道だ
忘れていいのはいつからで
忘れたいのはいつまでだ?
出典: 恋人ごっこ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
女性の家から帰る途中に、勾配の急な道があるのでしょうか。
それとも真似事のような恋愛関係を続けることが大変になってきたという意味かもしれません。
あるいは女性との真似事のデートを全力で楽しみすぎて、もうへとへとという可能性もあります。
そんなときにはっと思い当たる男性。
自分にとって不必要で邪魔な何かが存在することを再確認したようです。
そうすると、やはり女性には本命の彼氏がいるという話になるでしょう。
男性主人公が「キープ彼氏」なのかどうかは明らかではありません。
そもそも彼氏かご主人がいる女性と恋に落ちたことは間違いなさそうですが、本気の二股交際かもしれません。
男性主人公に対する女性の気持ちがどれほどのものかはわからないものの、それでも浮気にすぎないという話。
女性と真似事のデートをするとき「今から本命彼氏の存在を頭から外す」というタイミングがあるのでしょう。
そのまま浮気の事実に目を背けていたいのに、それでも思い出してしまう瞬間が訪れるわけです。
浮気は絶対ダメという観点からすると感情移入しづらいものの、葛藤する様子は切ないことがわかります。
本当の恋人同士になりたい
「ねえ、もう一度だけ」
を何回もやろう、
そういう運命でいよう
愛を伝えそびれた
でもたしかな恋をしていた
恋をしていた
出典: 恋人ごっこ/作詞:はっとり 作曲:はっとり