年中無休で生きているから間違うけどしょうがねー
いつも謝ってばかりだけど
何かに許されたり 何かを許したりして
そうやって見つけてきた正解
それはダサい秋の思い出 謝ってばかりでごめんね
出典: 四季/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
秋の時期は、自分の過ちについてです。
完璧な人間などいない、日々生きていれば間違うこともあります。
特に相手との間には、日々を重ねて知っていくことが多いです。
自分の正解と相手の正解は違いますし、間違いも繰り返して2人の正解をみつけていくのです。
謝ってばかりな自分もダサいと振り返っていますが、それは相手に対する愛情があるからです。
開き直って自分は悪くないと思っている人は、このような気持ちになりません。
愛情があるからこそ、自分を悔いているのです。
彼にとっては秋はそんな時期なのかもしれませんね。
冬
熱くて蹴っ飛ばして 寒くなってまた抱きしめられたりして
叩かれて干されても また包んで 布団みたいな関係
出典: 四季/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
2人の関係や距離感を布団と自分で表現しています。
布団は1日の終わりに疲れた自分を包んで癒してくれる存在です。
何とも絶妙な表現。
この感覚を味わわせてもらえるのは尾崎世界観ならでは。
布団は熱いと離れて、寒いとくっつきたくなる存在です。
叩かれても一緒に眠りにつきます。
恋人同士もこんな風に、くっついては離れてを繰り返すことがありますね。
物理的ではなく、気持ちの面でです。
でも結局包まれて、その時に改めて大事な存在だと思わせてくれます。
そんな感情を上手く表現していますね。
息が見えるくらいに寒くて暗い帰り道
どうでもいい時に限って降る雪
その時なんか急に無性に生きてて良かったと思って
意味なんて無いけど涙が出た
あれは恥ずかしい冬の思い出 街の光揺れる目の中
風邪ひいたかもそれもしょうがねー くしゃみの後に浮かぶあの顔
少しエロい春の思い出
出典: 四季/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
最後は冬の季節です。
突然降る雪に自分の感情が揺れ動きます。
春から秋までの心情を描いてきたところで、ふと自分の気持ちに気づきます。
日々の気持ちを思い返して、生きていて良かったと実感します。
いつもは気づかない感情が、何かをきっかけに訴えかけてくることはありませんか。
雪をみて気づいたのです。
最後の歌詞に、冒頭で出てきたくしゃみの後の顔がまた出てきます。
1年が過ぎ去り、春の思い出に戻っていくのですね。
謝ってばかりな理由とは
楽曲の中で何度も謝っているシーンが出てきますね。
なぜ謝ってばかりなのでしょうか。
自分の不甲斐ない行動や言動を申し訳なく思っているかのようです。
もしかすると、自分1人だけだったら感じていない気持ちなのかもしれません。
相手がいるから謝るのです。
どこか自分に自信がないのか、思うように振舞えないのか。
そんな迷いや自己嫌悪の気持ちを感じます。
男性ではこのような感覚を覚える人が多いのではないでしょうか。
彼女に対してもっとこうしたいのにできない。
それが積み重なって謝ってばかりになってしまう。
一見マイナスに捉えがちですが、前向きで素敵な感情でもあります。
2人の思い出は消えない
思い出は誰にも奪えないものです。
この楽曲の2人にも、2人だけの思い出があります。
何でもない日々にふとあくびをした顔や、笑った顔。
小さな幸せが積み重なって思い出になっていきます。
一緒に過ごす時間も、1人で相手を想う時間も等しく思い出です。
時々思い出の引き出しを開けてみたくなりますね。
四季を通して2人の思い出が垣間見えます。
楽曲の2人のように、自分自身の思い出とリンクする方もいるのではないでしょうか。
人は弱く完璧でない、脆い存在です。
だからこそ、失敗や恥も糧にして前進していきます。
それもまた、良き思い出なのです。
最後に
あなたが感じたこと
歌詞を通して見えてくるものは何でしょうか。
既視感を覚えるのは、誰もが日常感じる想いだからでしょうか。
天気や季節、時間と共に人の感情も移り変わります。
今の自分の感情に気づくことが大事なのかもしれません。
自分の気持ちを見ないフリをして、流されて生きていても何も残りません。
日々自分の気持ちの変化を感じながら、相手にどう向き合うかも大切にする。
この楽曲を通して今感じた気持ちを大事にしてみてください。