「Butterfly Core」に隠された意味を解説！
男性とも女性とも思える中性的な歌声で人気のVALSHEさん。
CDジャケットもイラストを使用しており、その素顔は謎に包まれていました。
そんなVALSHEさんが初めて素顔を見せたのが「Butterfly Core」のジャケット。
楽曲の世界観にぴったりのジャケットは、とてもかっこいいです。
しかしかっこいいのはジャケットだけではありません。
「Butterfly Core」は歌詞もクール！熱く心を突き動かすパワーを秘めているんです。
あの人気アニメのOP曲！
「Butterfly Core」の他のジャケットを見てみましょう。
実は「Butterfly Core」は「名探偵コナン」のオープニングテーマとしてつくられた曲なんです。
「名探偵コナン」のOP曲に抜擢！
VALSHEさん自身も大ファンだという「名探偵コナン」。
オープニングテーマに抜擢されたときはとても嬉しかったそうです。
「Butterfly Core」の歌詞には、「名探偵コナン」の世界観を表す言葉がたくさん詰まっています。
コナンと一緒に謎を解いていくように、「Butterfly Core」の歌詞を見ていくことにしましょう。
闇の中から飛び出した蝶
「Butterfly Core」の歌詞には何度も「蝶」という言葉が登場します。
タイトルにも「Butterfly」という「蝶」を表わす英単語が使われていますね。
蝶が意味するものは何か、という点に注目しながら歌詞を見ていきましょう。
蝶が飛び立つ幕開け
影を舞う蝶の鼓動が静寂の海を裂いて
重なり合う声がいま闇を振り払った
出典: Butterfly Core/作詞:VALSHE 作曲:minato
まず登場する景色は、波の音も聞こえないような静かな海。
2行目の歌詞に「闇」という言葉が使われていることから、周囲は真っ暗だと想像できます。
そんな暗闇の中、1匹の蝶が飛び立ちます。
まるで暗い海に一筋の眩しい光が差していくような、美しくも力強い描写です。
1行目の歌詞から、小さな蝶の鼓動が静かな場所で大きく響いている様子が想像できます。
自分の心が海だとしたら、動き出した感情が蝶だととらえることもできるかもしれません。
走りださずにはいられない
張り付いた汗を拭って 逃げ回るライトを蹴った
悲しみに撃たれた今日の傷跡かばうように
焦るほどに遠くなって 理由(わけ)もなく意味を探して
幼さの裏に隠した ゆずりたくない感情(おもい)に
気づいたなら 見失わないように
誰かを守れるともっといま信じたい
出典: Butterfly Core/作詞:VALSHE 作曲:minato
このパートは、波のように想いが押し寄せてくるような描写が印象的。
1行目と2行目の歌詞からは、傷ついても倒れずに前に進む姿が伝わってきます。
「自分が目指す場所に早く辿り着きたい」と思えば思うほど、目的地は遠ざかっていくよう。
こうした経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
そんなときほど初心に帰ってみることが大切なのかもしれません。
4行目の歌詞を見ると、子どもの頃に抱いた感情を思い出していることがわかります。
自分が最初に夢や目標を抱いた幼い頃を思い出して、前に進もうとしているのでしょう。
「Butterfly Core」の歌詞には「名探偵コナン」らしさを感じる表現も見られます。
たとえば4行目の歌詞からは、コナンとしての外見と、新一としての内面が葛藤している様子がうかがえます。
身体が縮んでしまっても、「事件を解決したい」という気持ちや「蘭を守りたい」という想いは変わりません。
そんな「名探偵コナン」の世界観もしっかりと歌詞に反映されています。
嘘の中の本当
