人生には時折、未来に進むために大事な何かを犠牲にしなくてはいけない時が来ます。

それが、今まで抱いてきた夢や大切な何かであることも。

周りは「仕方ないよ」と言います。

ですが、当事者はそんな簡単に済ませたくないでしょう。

3行目の英文を簡単に訳すと「対して自分たちが抱いてきた大切な想いは褒めてもらえない」でしょうか。

今まで自分たちが幼い頃から持っていた、純粋で大切なものを周りの大人は捨てろと言います。

それを捨てないでいると、次に周りは「いつまでもワガママを言っていないで早く大人になれ」と言う。

その「大人になれ」って、「大事なものを捨てろ」と言われているのと変わりません。

なんだか理不尽に感じますが、現実ってそうです。

誰にでも到来する運命ですが、それを変えられるなら。

そうしたら、もっと面白くて楽しい未来が訪れるのでしょうか。

大切なものを守りたい

ここから2番の歌詞に入ります。

2番もまた「運命」についての歌詞が並ぶのですが、もう一つ重要なワードが。

それは「大切なもの」または「大切な人」です。

「リヴィジョンズ」の主人公である大介にも4人の大切な幼馴染がいます。

彼は、その幼馴染を自分が守るんだと強く思うのです。

彼らだけではなく、家族やこれから出会う人々もまた守るべき人となるでしょう。

しかし、「運命」はそう簡単に守らせてはくれません。

いなくなってしまう人々

過ちを繰り返す
また誰かを 失ってゆく
暗闇に逃れても どこに行けば居場所があるの?

出典: closer again/作詞:Miyuu 作曲:Haruka Mizuguchi

「リヴィジョンズ」では渋谷が300年後の未来に飛ばされてしまいますが、そこでの生活はまさにサバイバル。

敵もいるのでますます命の危険が高くなります。

彼らを守らないといけないわけですが、大人でない主人公は過ちを犯してしまいがちです。

しかも、過ちを犯せば犯すほど大勢の人々の命が失われてしまう。

逃げ出したくなって当然です。

ですが、逃げても逃げる先なんてありません。

「リヴィジョンズ」はちょっと極端ですが、現実でも大体同じです。

社会で間違いは許されません。

「逃げて良いんだよ」と言われますが、どこに逃げれば良いのか分からず苦しむ人もいるでしょう。

星に願う

Can you see? 消えそうな星を
pray for you ただ見つめていた

出典: closer again/作詞:Miyuu 作曲:Haruka Mizuguchi

辛くて途方に暮れた先で、星を見上げたようです。

1行目の英文は「君にも見える?」、2行目は「あなたのために祈る」と訳せます。

ただぼんやり眺めるのではなく、大切な人のことを思い浮かべている。

いつもそばにいてくれる人や、会えない誰かの事を考えて星空を見上げる人もいるでしょう。

運命を変えられたなら

愛する人を守り抜くことも
容易くは行かない わかっているの
運命さえも覆せるなら
同じ時を生きて行ける?

出典: closer again/作詞:Miyuu 作曲:Haruka Mizuguchi

当然ながら、何でも「大切なものを守る」のはとても難しいことです。

戦わないと守れないものもありますが、そちらは自分の行い次第で簡単に崩れてしまいます。

それは分かっているから、どうにもできなくてくじけそうになる。

これさえ運命なのか、とすら思えるほどです。

間違えなかったらこんなことにならなかったと後悔することもあります。

本当は、過ぎ去ったことを悔いても意味はありません。

ですが、その意味のないことを何度でもするのが人間なのでしょう。

そばにいてくれた「あの人」へ

戦うことで守れたものもあります。

ですが、失ったものも数多くあるもの。

それが大切な友達や、自分を見守ってくれた人だったら。

仮に死んでしまったのであれば、悲しむことしかできないでしょう。

しかし、そうではなく生きている可能性があるとしたら?

戦いの終結に伴い、会えなくなっただけだということもあり得ます。

そうなったら、人はどんな行動にでるでしょうか。

いつの日か、きみを探しに行くから