HOWL BE QUIET【染み】歌詞を考察！何を試されにいく？どんな答えを望んでいるのかを深読み

彼の心を射止めるということは、入り組んだ迷宮の中を敵を倒しながら進むくらい難しいものです。

それでも、困難な道に自分から挑もうとする主人公に、気持ちの強さを感じずにはいられません。

自分と同じような想いを抱えた女性が、この戦いに身を投じているでしょう。

時には彼女たちを蹴散らしながら進まなければ、ゴールにいる彼の元へは辿り着けません。

やっとの想いで彼の前に姿を表した主人公は、彼にこう問いかけます。

「あなたは誰を選びますか？」

彼の口が開き、主人公を腕に抱きすくめたその瞬間、長年の恋が叶ったといえるのです。

主人公が求める答えは、いつだってただ1つ。

「僕が選ぶのは君1人」

その覚悟だけなのです。

「報われない恋」を描きながらも、ただひたすらに前を向く主人公の強さを感じさせてくれた「染み」。

同じく辛い恋心を描くyamaの「真っ白」もまた、彼の中で自分という存在が消えないよう願っています。

今日が終わるたびに、もう会えないのではないかと不安になる主人公。

祈るような気持ちで聴き進めていけば、その物語の結末に注目せずにはいられません。

戻らない時間を想って、どうしようもない気持ちを抱える主人公が印象的な「ガーネット」も要チェック。

奥華子ならではの繊細な気持ちが表れており、「時をかける少女」の主題歌としても人気を呼びました。

彼のおかげで、自分の世界を輝かせることができた……。

大切な存在に感謝しながらも、その裏で後悔の気持ちが消えることはありません。

いつの時代も、想い人に気持ちが伝わらないのは悲しいこと。

悲しみに暮れる人も、諦めまいと努力し続ける人も、同じだけの苦しみを背負っているのです。

そんな想いの全てがどうか叶いますように、と願いたくなる1曲となりました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。