離れている彼からの連絡を待ってしまいます。

待っている間というものは、連絡のことで頭がいっぱいになってしまいます。

他のことをしようとしても、気になって何もできないのです。

今日が終わるその時まで連絡がない時は寂しくなります。

既読の有無を確かめるあたりが可愛らしいです。

何か自分が変なことを言ってないないかな、と過去の履歴を辿ったりして寝付けません。

返信があればそれだけで何もかもが幸せに思える程なのに、待っている間は苦しい気持ちになります。

だけど、そんな風に相手を想う時間が恋の醍醐味でもあるのかもしれません。

きっとね 忙しい
疲れて寝ちゃったんだ
そう自分にね 言い聞かすけど
本当はちょっぴりこわくなる

出典: さくらぼっち/作詞:あんにゅ 作曲:あんにゅ

返信がない理由を何とか探ります。

自分が原因で返信をしないのではなく、疲れているからだと言い聞かせることで落ち着かせます。

こんな経験一度はあるのではないでしょうか。

待てば待つ程に、何か理由があるのだと自分を納得させます。

きっと何か理由があるんだと言い聞かせてはみるものの、本当は不安でいっぱいです。

そんな夜の1コマを描いています。

なんだか 会いたくなっちゃった
なんだか 恋しくなっちゃった
春の風の中に さくらぼっち
温かいよ 煌めいてるよ
なのになぜ「なぜ」泣きたくなるの?

出典: さくらぼっち/作詞:あんにゅ 作曲:あんにゅ

彼を想えば余計に恋しくなってしまうものです。

返信を待ったり、彼のことを考えたりしている時間が会いたいを加速させるのです。

春の風は優しく、心地良いのに泣きたくなってしまう。

景色とはうらはらに自分の気持ちが寂しいと叫んでいるからでしょう。

語尾の「なっちゃった」が女の子らしくて可愛らしい表現です。

こんなセリフをきいたら彼はきっと嬉しいはずです。

君を想う気持ち

君じゃなきゃ ダメだってこと
改めて強く感じてるんだ
次会うまでに もっと可愛く
もっと成長していたい

出典: さくらぼっち/作詞:あんにゅ 作曲:あんにゅ

自分の寂しさから、他の人の存在で埋めることもできるはずです。

しかし、彼じゃないと自分は駄目なのだとはっきり自覚しています。

今は会えないけれど、次に会える日を楽しみにして。

内面も外見ももっと磨いて彼の前に行きたい気持ちが出ています。

どんな時も主人公の心の中には彼の存在があるのです。

服を選ぶ時、街角でカップルを見た時、色々な場面が日常には溢れています。

そんな時も彼を思いだしているのでしょう。

彼もそんな風に自分を想ってくれているといいなと思いながら希望を込めているようです。

一緒に 行ってみたい
場所が増えてゆく
そう 例えばね みなとみらいに
新しくできたピザ屋さん 

出典: さくらぼっち/作詞:あんにゅ 作曲:あんにゅ

身近な風景で目に入るものすべてに彼を投影してしまいます。

何をするにしても、どこへ行くにしても彼のことを想ってしまう乙女心

固有名詞を出していることでより親近感がわきます。

彼と行ってみたい場所が沢山あるのは素敵なことです。

行きたいお店の前を通って彼と一緒の場面を想像してみたり。

一緒にピザを食べる2人を思い浮かべているのかもしれません。

やっぱり 会いたくなっちゃった
やっぱり 恋しくなっちゃった
素直に伝えよう さくらぼっち
赤に寄らず 白に寄らず
揺れている 桜色のまま

出典: さくらぼっち/作詞:あんにゅ 作曲:あんにゅ

彼の連絡を待ち続けたり、自分の空想の中でデートをしてみたりしていました。

しかし、やはり素直になって彼に伝えたくなったのです。

何でもない人には素直になれるのに、本当に好きな人にこそ本音が言えないことはあります。

まさに主人公もそんな自分の気持ちの中で揺れ動いているのでしょう。

ただ、はっきりとした意志表示ではなく、まだ曖昧さを残しているのです。

照れくさくて、100%の気持ちをストレートに言えない時の心情を上手く表現しています。

まだ気持ちは、好きとそうでないの間で揺れているのです。

人間の心は複雑です。

会えないときの時間が
ひとりで過ごす時間が
絆をさらにぎゅーっと結ぶから
アイの試練 乗り越えられる
わたしがね 信じてあげなくちゃ

出典: さくらぼっち/作詞:あんにゅ 作曲:あんにゅ

会えない時間は辛いものです。

その試練を乗り越えるには信じる力が不可欠です。

その力は、本当に相手を愛していなければ得られない力でもあります。

なんだか 会いたくなっちゃった
なんだか 恋しくなっちゃった
春の風の中に さくらぼっち
離れてても 離れられない
だから今「今」歩いて行こう

出典: さくらぼっち/作詞:あんにゅ 作曲:あんにゅ

離れられないとは、物理的ではなく心の距離を示しています。

彼を想わずにはいられない、素敵な気持ちを強く感じます。

今は会えないけれど、今を生きることでまた彼に会えるのです。

だからこそ落ち込むばかりではなく、とした印象を与えているのです。

なぜ桜色なのか【赤でも白でもない理由】

赤や白のようにはっきりした単色ではなく、2色混ざった桜色なのはなぜでしょう。

そこには複雑で、照れくさい気持ちと素直になれない気持ちが混在しているからです。

揺れ動く恋心を桜色として表現しているのです。

好きと、まだそこまで大好きといえずにいる気持ちの狭間にいます。

遠距離恋愛がそうさせているのでしょうか。

近くにいれば、もっと素直に会いたいと会いに行けたのかもしれないけれど叶わない。

1人ぼっちの気持ちを投影しているようです。