少し大人ぶりたい男の子
チュウ チュウ チュチュ
汐風をすりぬけ
スケートボードにのって
むかえにゆく 待ってておくれ
出典: 夏のお嬢さん/作詞:笠間ジュン 作曲:佐々木勉
一目惚れをしたばかりなのに、男の子は既に浮かれ気分。
スケートボードを華麗に乗りこなす大人な自分が彼女を迎えに行く…。
そんな姿を想像して、ニヤける男の子が想像できます。
きっと現実では、男の子はそんなにスケートボードも得意ではないのでしょう。
しかし、誰だって恋をしている時には妄想してしまうもの。
想像の中では好きな人と結ばれる、理想的な自分。そんな妄想も恋の醍醐味の1つなのです。
若い青年らしい姿にキュンとしてしまいます。
コミカルなダジャレがここで登場
君はぼくの あこがれのひとだよ
アイスクリーム ユースクリーム
恋する季節
ビーチパラソル
ひくくしてかくくれろ
アイスクリーム ユースクリーム
好きさ お嬢さん お嬢さん
出典: 夏のお嬢さん/作詞:笠間ジュン 作曲:佐々木勉
いよいよ、この楽曲の特徴ともいえるダジャレが登場します!
年上の女性に恋い焦がれ、もう首ったけな男の子。
「好きだ」と今すぐにも叫び出しそうになってしまいます。
そんな感情を「I scream(私は叫ぶ)」と表現。
夏の代名詞の1つでもある、“アイスクリーム”と英語をかけているのです。
秀逸なダジャレですが、アイスクリームのせいか少し寒くなってしまいそうですね(笑)。
次の歌詞から読み取れるのは、ビーチパラソルに隠れる男の子の姿。
きっと憧れの女性を眺めていたら、その姿に気づかれたのでしょう。
大人な自分を想像していた男の子ですが、まだまだ子供なのです。
憧れの女性に好きと伝えたいけど、恥ずかしくてできない照れ屋な部分が見え隠れします。
ちょっと切ない恋心
人気者な憧れの人
チュウ チュウ チュチュ
夏のお嬢さん
浜辺の人気さらって
とんでいるね ヤキモキしちゃう
出典: 夏のお嬢さん/作詞:笠間ジュン 作曲:佐々木勉
男の子が恋心を寄せる女性は、浜辺で他の男性にも大人気。
一目惚れして、すぐに気持ちを掴まれてしまうくらいです。きっと素敵な人なんでしょう。
女性に声をかけているのは、男の子よりも年上のカッコイイ男性ばかり。
もし、女性がその男性に着いて行ってしまったらどうしよう!
パラソルに隠れて見ている男の子はもやもやしているのです。
そんなに好きなら早く声をかけなよ〜と思ってしまいそうですが、なかなかそれは難しいもの。
何にせよ、まだ男の子は若いのですから、笑われてしまうかもしれません。
この男の子の葛藤は男女問わず共感してしまうのではないでしょうか。
女性にメロメロな男の子
チュウ チュウ チュチュ
波のりをするなら
君の似顔絵書いた
サーフボード かしてあげるよ
出典: 夏のお嬢さん/作詞:笠間ジュン 作曲:佐々木勉
ここでまた男の子の妄想が始まります。
海だから、素敵な憧れの女性は波のりをするかもしれません。
そんな時、理想の自分だったらサッとサーフボードを貸してあげるのです。
そのサーフボードには女性の似顔絵を描いて、想いも同時に伝える…。
ロマンチックな男の子の妄想に心がほぐれます。
きっと、サーフボードに似顔絵を描いているのは本当なのでしょうね。
でも現実ではそのサーフボードを貸してあげる勇気はないのです。
こちらまで悶々としてしまいそうですが、それもまた1つの青春なのかもしれません。
伝えられない想いを秘密のラブレターに
ぼくは君に 首ったけなんだよ
アイスクリーム ユースクリーム
恋する季節
砂に書いたよ
テレながら ラブレター
アイスクリーム ユースクリーム
好きさ お嬢さん お嬢さん
出典: 夏のお嬢さん/作詞:笠間ジュン 作曲:佐々木勉
物語はとうとうクライマックス。
男の子はついに女性に直接想いを伝えることはできませんでした。
その代わりに、こっそり砂浜に想いを隠すのです。
波がくれば消えてしまう文字。
それでも男の子は何だかテレくさく感じてしまう程、女性に一途な好意を寄せているのです。
伝えられなかった恋心。しかし、ロマンチックな純愛です。
その姿を、憧れの女性が見ていたらいいのになと曲を聴きながら思ってしまいます。
男の子のひと夏の恋。
可愛くて切なくて、でもクスリと笑える楽曲をお届けしました。
ぜひ夏になったら、この曲を思い出して口ずさんでみてください!