[Alexandros]の「NEW WALL」がたまらない
壮大なオーケストラが魅力的な応援ソング
[Alexandros]の12枚目のシングルでアルバム「EXIST!」にも収録されている「NEW WALL」。
アプリゲーム「テイルズオブザレイズ」の主題歌として使用されているこの曲がかっこいいです...!
夜が明け次第に太陽が昇ってくるような情景が浮かぶ壮大な仕上がりになっています。
サビではみんなが歌えるアンセムのようになっていて、これはライヴで盛り上がりそうですね!
今回は歌詞の英語パートに込められた意味を推察していきます。 また謎の多いMVについても考えてみました。
この「Wall(壁)」にボーカル川上が込めた思いとはなんなのか。 迫っていきましょう!
テーマソングとして使われたゲーム「テイルズオブザレイズ」とは?
それでは「NEW WALL」がテーマソングとして使用されたスマホゲーム「テイルズオブザレイズ」とはいったいどんなゲームなのでしょうか。
テイルズオブザレイズは日本発のスマホ版RPGゲームでEU諸国やアメリカでも人気になっています。
大まかなストーリーは世界的な災害で生き残った主人公たちが再び世界を守るために戦う...というもの。 (本当に大まかでスミマセン...。)
しかし、このゲームの魅力はリリース後1か月も経たずに100万ダウンロードを記録したという驚異的な数字が物語っていますね!
ぜひ、テイルズオブザレイズもチェックしてみてはいかがでしょうか?
MVを観てみよう!
それでは、早速MVをチェックしてみましょう!
壁に向かうメンバーが印象的なMV
[Alexandros]のMVはどれもかっこいいのですが、個人的にはこのMVには社会的なメッセージがあるような気がしてとても惹かれます。
この「WALL(壁)」は制圧や分断を意味するシンボルとして歴史上に登場してきます。
ベルリンの壁などはまさに分断の象徴ですよね。ベルリンの壁が崩壊した際、人々は自由を手にしたのです。
詳細まで書くことはできませんが、世界的には分断化に向かっているといえるでしょう。
異なる人種や思想を持つ人たちが争いあうことを避けるべく、世界は自分たちの国や国民を守るために自由を制限するべきなのか白熱した議論が続いています。
シリアという政情的に不安定な国で育った川上。
きっと世界への窮屈な思い、そして「世界が住みやすい場所になってほしい」という願いが人一倍強いのではないでしょうか。
いろいろな解釈ができるから音楽は面白い!
もちろん「WALL」には今の自分の前に立ちはだかっている障害という意味もあるでしょう。
同じMVでも観る人にとってはイメージするものが違います。
難しい言葉で「多義性」があるMVなので、多くの人を惹きつけるのかもしれません。
MVの壁のモデルはあるのか?
ちなみに僕はメンバーが壁に向かって歌っているシーンを観て、真っ先に浮かんだのが「嘆きの壁」です。
嘆きの壁はエルサレム旧市街地にある「神殿の一部」です。 ここはユダヤ教にとってはとても神聖な場所です。
なんとなくMVに出てくる壁に似ている気はしませんか?
と、同時にイスラム教徒にとっても重要な場所であるため、ここでは嘆きの壁事件という「聖地はどちらのものか」を争う紛争が起きました。
今もなおつづく宗教紛争は日本では遠い国で起こっているニュースに聞こえます。
しかし、世界では今もなお分断が続き、それによって自由という当たり前な権利が奪われている人が大勢いるのですね。
川上がいったい、何を意図したのか分かりませんが、今日の世界の在り方におおきな疑問を感じていることは間違いないでしょう。
「Don't Climb it. Break it」に込められたメッセージとは?
壁が意味するところは多々あるでしょうが、川上はこの壁について実にシンプルな思いを持っています。
「Break it.」=壊してしまえ。 です。
僕らが日々生きている中で出会う障壁、世界を分断する壁。なんであれ悠長に登るのでなく壊してしまえばいい。
そんな痛快なメッセージが込められているのではないでしょうか。