力強すぎる別れの曲
こんなにも力強い別れの曲が今まであったでしょうか?
潰れた絞り出すような歌声を披露するircle(アークル)のボーカル。
この魂の叫びのような歌声には、いつもながら感動させられてしまいます。
「ばいばい」という言葉がものすごく力強い別れの言葉となって胸に刺さる。
ircle(アークル)の「ばいばい」は、そんな心を揺さぶるナンバーです。
とはいえ、言葉で説明してもなかなか伝わりにくいもの。
まずはMVを見て、どんな曲なのか確かめてみてください。
謎がいっぱいの「ばいばい」のMV
渾身の「ばいばい」から始まるこの曲。
まず始めに沸いてくる疑問は、誰に捧げる歌なのかということだと思います。
「ばいばい」と告げるのは男か女か?友人か恋人か?
そして歌っているのは男か女か?
なぜ別れなければならなかったのか?
こういった謎を解き明かすべく、歌詞の意味について考察していきたいと思います。
「ばいばい」は誰に告げたもの?
「ばいばい」を含め、8曲が収録されたircleのミニアルバムが「Cosmic City」。
このミニアルバムは、この小宇宙の中での不思議な別れがテーマとなっています。
1曲目が「ラストシーン」であることもあり、どれも「死」を連想させる曲ばかり。
その中の1曲としてリリースされた「ばいばい」も、「死」がテーマとなっていると考えられます。
ircle自身、身近な人の死が重なっていた時期に書いた曲と語っているのが「ばいばい」。
ギター兼ボーカルの河内さんのブログを見てみても、友人の死が影響していることは明らかです。
俺の東京でできた親友は、SUPER BEAVERの渋谷と、高円寺で、用事がなければいつも一緒に居た千葉龍太郎
クソみたいな話も、真面目な話も、全部共有して、お互いがどうなっていくのか確かめていた
出典: https://ameblo.jp/ircle-kawachi/entry-12461086408.html
「ばいばい」について書かれた記事です。
この記事から、「ばいばい」は「千葉龍太郎」さんに向けて書かれた歌詞だということが明らかになりました。
天国に行った親友へ捧げる歌
千葉龍太郎さんは、GRAND FAMILY ORCHESTRA(GFO)のベースを担当していた人物。
小坂明子さんの息子で、2018年の5月に30歳という若さで死去しました。
GFOといえば、2017年8月にはギター担当のえばたA.F.あいさんが亡くなったばかり。
彼女のあとを追ったという噂もありますが、公開されている死因は「不慮の事故」。
真実は闇に包まれたままとなっています。
彼はircleの河内さんとはなんでも言い合える仲だったそう。
「ばいばい」にはそんな親友への想いが込められています。
ただの友人ではなく親友の死について、ircleが1年後に考えたこととは?
悲痛な曲ではなく力強い別れの曲としてリリースされた「ばいばい」の歌詞の意味に迫ります。
「ばいばい」の歌詞を徹底解説
リアルなメッセージが心に響く
ばいばい
出典: ばいばい/作詞:ircle 作曲:ircle
ircleが天国に行ってしまった友人に向けて書いた歌が「ばいばい」。
普通ならカタカナで「バイバイ」と表記するところですが、ここはひらがなで「ばいばい」です。
わざわざひらがなで「ばいばい」とした理由。
「バイバイ」というよりも気取らない友達同士の「ばいばい」がそこにはあります。
「バイバイ」と言ってしまっては永遠のさよならのような気がする。
だから近くにいる君に向けて「ばいばい」するよ。
いなくなってしまった彼への強い愛着感が感じられるようです。
皆さんは、もし親友の向けて曲を書くというシチュエーションになったとき。
もっとありきたりな言葉で想いを伝えたいと思いませんか?
気取らずに相手に素直な気持ちを伝えたいというカジュアルな言葉たち。
きっと家族のように、相手との距離が近かったのでしょう。