自分には仲間がいる
一人きりじゃなかった ずっと側にいたんだ
この手を伸ばす
怖いものなんかない
たとえ化物になろうとも 成し遂げる
出典: Bravely You/作詞:麻枝准 作曲:麻枝准
有宇は一人で世界中を回り、たくさんの人の能力を奪い続けました。
途中で我を見失いそうになり、意識が朦朧としながらも自分の使命を果たしましたね。
一人で頑張っていても、この世界にかけがえのない仲間がいる。
だから一人きりではない。
化け物とは能力を奪い取った自分のこと。
物語の途中では「死神」とさえ呼ばれていました。
自分を犠牲にしてでも成し遂げて見せる。
そんな思いが込められているのだと思います。
後半では愛する友利と向き合う内容に
心の中には友利がいる
あの日を 最後にして
強くなれたか
卑怯だった ずっと僕は
君はいつも 向こう見ずだった
出典: Bravely You/作詞:麻枝准 作曲:麻枝准
「あの日」とは、妹を亡くした日のことでしょうか。
ここから有宇の日常は大きく変わり行動力や決断力も増しました。
強くなれたか自問自答していますが、間違いなく有宇はたくましい行いを見せてくれましたよね。
そして、能力をカンニングに使っていた自分を振り返っていますね。
それに比べ友利はとてもまっすぐで、向こう見ずな性格でした。
振り返る過去にはいつも愛する友利がいるのですね。
一瞬迷いが生じる
前に進むのか ここでやめるのか
決めようとしてる 僕は何様か
前に進むのは もう決まっている
間違いはないか 神に問いかける
出典: Bravely You/作詞:麻枝准 作曲:麻枝准
ここでまた自問自答が始まります。
世界中を周り精神が磨り減った有宇は、途中で何もかも投げてることすら考えましたね。
前進するか諦めるか。
過酷な旅を続ける有宇の心は崩壊寸前でした。
しかし、二つの選択肢が頭の中を巡りながらも、彼は「前進」を決意します。
仲間の存在が勇気を与えた
一人きりじゃなかった それを思い出したとき
意味を知った
どれだけだって奪うよ
この手を信じたとき 勇気を得れた
出典: Bravely You/作詞:麻枝准 作曲:麻枝准
ここでまた仲間を振り返り一人じゃないと実感します。
目的を失いそうになった時、仲間を思い出し、自分の行いの意味を見出したのでしょう。
大切な人たちの未来ためにどれだけだって能力を奪い続ける。
自分の選んだ道に確信を持ったとき、それは大きな勇気になったのだと思います。
友利に託されたものとは?
いつから君を見る目が 変わってしまったのだろう
その瞳に映すもの 中に混じりたくなった
どれだけの困難が 待つのか怖くもなる
君から託された物 それだけは離さないでいるから
出典: Bravely You/作詞:麻枝准 作曲:麻枝准
ここで出てくる「君」とは、やはり友利のことだと思います。
ただの生徒会役員として見ていた友利に、いつからか恋愛感情を持つようになりましたね。
友利の見る世界の中に自分も入り込みたい。
同じ時を歩みたい。
そんな気持ちの表れではないでしょうか。
君から託されたものというのは、2つあります。
1つ目は、別れ際に友利に貰った単語カードのことだと思います。
世界を回る有宇を思い、使えそうな英会話をまとめたものでしたね。
実際、旅の途中で単語カード頭使う場面が見受けられました。
大切な人から貰ったものは嬉しいですよね。
友利から笑った単語カードは、心が折れそうな時に彼を奮い立たせてくれました。
彼にとってはお守りのようなものだったのでしょう。
そして2つ目は、二人の約束。
いつか全ての能力を奪いきり、日本へ帰ったあかつきには恋人になること。
世界の未来だけではなく、2人の未来を託されていたといえますね。