ゲーム「CLANNAD(クラナド)」のエンディングテーマ

Lia「小さなてのひら」の歌詞の意味を紐解いてみよう…!小さな手とは?仕舞った思い出はどこへ行く?!の画像

Liaの「小さなてのひら」はゲーム「CLANNAD」のエンディングテーマ。

もともとはriyaの歌っていた曲です。

「CLANNAD」はアニメ化もされていて、アニメの方でもこの曲が流れています。

オリジナルバージョンは女性らしい歌声ですが、Liaの歌うバージョンはより力強さの感じられる仕上がり。

ゲームをやったことがなくても、ゲームの世界観が伝わってくるような素敵な歌となっています。

幻想的な世界観が美しい!

Lia「小さなてのひら」の歌詞の意味を紐解いてみよう…!小さな手とは?仕舞った思い出はどこへ行く?!の画像

「小さなてのひら」は、ゲームに出てくる幻想世界について歌ったものだと言われています。

曲から感じられる幻想的な世界観はゲームから飛び出したものなのかもしれませんね。

幻想世界とは現実とはかけ離れた過去も未来もない世界。

しかし季節は変わり、ときは流れていくような曲だと感じるのはどうしてなのでしょうか?

聴く人によって様々な解釈ができる歌詞ですが、ここから独自の目線で紐解いてみたいと思います。

「小さなてのひら」歌詞を独自解釈!

稲穂に重ねた歌詞が面白い!

Lia「小さなてのひら」の歌詞の意味を紐解いてみよう…!小さな手とは?仕舞った思い出はどこへ行く?!の画像

「小さな手のひら」の歌詞の意味はどういったものなのでしょうか?

「CLANNAD」はアニメ化もされているので知っている人もいるかもしれません。

実は「CLANNAD」は、人生を丸ごと楽しめるゲームだということ。

それならば、この曲も人生を丸ごと詰め込んだような内容になっているのでしょうか?

この曲の歌詞を紐解くポイントは、「稲穂」「季節」「人生」の3つです。

どのような内容になっているのか、さっそく歌詞の意味を紐解きます。

主人公は稲穂?

Lia「小さなてのひら」の歌詞の意味を紐解いてみよう…!小さな手とは?仕舞った思い出はどこへ行く?!の画像

遠くで 遠くで 揺れてる稲穂の海
帆を上げ 帆を上げ 目指した想い出へと

出典: 小さなてのひら/作詞:麻枝准 作曲:麻枝准

冒頭の歌詞では、遠くで揺れる稲穂が登場します。

稲穂が実る時期は、秋の頃。

秋から曲がはじまるということは、秋から人生がはじまるという意味でしょうか?

2行目の歌詞では、空耳が聞こえてきます。

『For Again』と繰り返しているように聞こえるのは、私だけでしょうか?

稲穂の"穂"と船の“帆”、そしてもしかしたら“For Again”が重ね合わされた歌詞のように読み取れます。

作詞者は空耳のように聴こえるトリックをよく使うということ。

それならばこれは、作詞者が仕掛けたトリックなのかもしれませんね。

思い出を目指しているのは誰なのでしょうか?

もちろん誰か主人公がいて、稲穂の見える景色の中で成長したのかもしれません。

でももしかすると、この曲の主人公は“稲穂”なのではないかとも思えます。

稲穂目線で世界を見てみると、違った見方ができるような気がするのです。

稲穂は主人公が生まれたときからその人物のことを見てきています。

今日もしっかりとその人物を見届けているのです。

そして今日という日まで目に刻んできた今までの思い出たちを、稲穂は忘れることはありません。

あなたは何を覚えていますか?

僕等は今日までの悲しい事全部
覚えてるか 忘れたか

出典: 小さなてのひら/作詞:麻枝准 作曲:麻枝准

それにひきかえ、私たちはどうでしょうか?

朝ごはんに何を食べたのかさえ忘れてしまっているではありませんか。

ささいなことや楽しいことだけでなく、悲しいことさえも全て忘れてしまっている私たち。

最後のフレーズは、諦めのような感じを受けます。

CLANNADのアニメ版では、渚という登場人物が出産して死んでしまいます。

このストーリーを考えると、ここで言う悲しいこととは大切な人の死を意味するのかもしれません。

しかし幻想世界にいる今は、それを覚えているのかどうかさえも定かではないのです。

もしかしたら、ここで主人公は現実世界で体験した悲しいできごとをふいに思い出したのかもしれません。

何もかも見ている稲穂

小さな手にも いつからか僕ら追い越してく強さ
熟れたぶどうの下 泣いてた日から歩いた
小さな手でも 離れても僕らはこの道行くんだ
いつか来る日は 一番の想い出をしまって

出典: 小さなてのひら/作詞:麻枝准 作曲:麻枝准